番外編【親友の恋バナがウザい】 ページ38
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『あ〜もうほんとに大好き…。昨日もね、先輩と一緒に……手、繋いじゃった。とにかくほんとにカッコよくて〜』
デレデレという効果音がぴったりな顔を絶やすことなく続けてはや20分強。
教室の窓から見える校庭ではサッカー部が練習に励んでいた。
私、松原かなみは親友であるAの聞いていて生産性がある訳でもない彼氏の惚気を永遠と聞かされていた。確かに彼女の兄弟にこの話を聞かせたら彼らは殺しかねない。相手を。
今日もその先輩と帰るー、などと浮き足だっていて先輩の用事が終わるまで喋ろうと誘われたらこの始末だ。
はっきり言って飽きた。
「あーはいはい、分かったから先輩がカッコいいのは」
『えっこんなんじゃ全然足りない、しかも先輩はカッコいいだけじゃないし、この前だって』
また彼女の惚気が再開されようとした時、私達じゃない声が聞こえた。
rb「随分と面白そうな話しとるなぁ。俺も混ぜてくれません？」
こちらをニコニコと笑いながら見ながら近づいてくる彼女の一個上の兄、ロボロ。細められた瞳の奥は勿論笑ってない。
Aはその姿を見た瞬間、ひえ、と思わず悲鳴を漏らした。
rb「先輩とどこまでいったん？キスしたん？付き合ってそこそこ経ってるしその先までいった？まぁ俺人と付き合ったことないからペース分からんけど」
前後で机を挟んで座っていた私達の隣に腰掛け頬杖をつきながらハイペースで巻き上げていく兄。それに対し「あの、えっと」としどろもどろにしか返事できない妹。
付き合い始めてから兄たちからの過保護は少し減ったと本人は言っていたが、外から見ればむしろ増えているような感じがする。現にどこまでいったのか事細かに聞いてくるのが言ってしまえば最高にキモい。
仕方ない、貸し1な。
rb「で？キスはしたん」
『………………え、っと。……いちおう？』
rb「ふーん、その先は？」
「A、ぴく先輩用事終わったって」
『え、』
「あんた携帯の電源切ってるでしょ。先輩がわざわざ心配して私のトコまで連絡来たわ。はよ帰れ』
じゃあ失礼します！と待ってましたと言わんばかりに即教室を出ていくA。顔にはありがとうと分かりやすく出ていた。
この教室に残ったのは2人だけ。以前ならばこの兄は彼女の後を追っていただろう。確かに過保護は減ったのかもしれない。
rb「…あーあ、行っちゃった」
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綿菓子美味しい - 個人的にpkさんとくっついてほしかったのでありがとうございます((( (2021年10月15日 23時) (
レス) @page37 id: f3ac384fdb (このIDを非表示/違反報告)
つゆ - peさんカッコ良すぎです…！これからも身体に気を付けて更新頑張ってください！ (2021年9月15日 22時) (レス) id: 5d979c15e9 (このIDを非表示/違反報告)
メイ - 更新頑張ってください！ (2021年9月9日 11時) (レス) id: f18789e4dc (このIDを非表示/違反報告)
miki0929karen16(プロフ) - 続きが気になるぅ！ (2021年4月1日 2時) (レス) id: a60bee3ecb (このIDを非表示/違反報告)
海玲 ミレイ - いつも楽しみにしています！更新頑張ってください！ (2021年1月6日 22時) (レス) id: 4fcf758c47 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：タケノコ | 作成日時：2020年3月23日 9時
