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『……………ぇ、』
今彼の口から出た私に対しての好意の言葉。
それは私にとって初めての事で自然に顔が熱くなる。
ぺ｢絶対に叶わないって分かってるけど、ごめん。Aちゃんに伝えたかったんだ。｣
そう言ってせつなげに笑うぺいんとくん。
私はただただぺいんとくんを見つめ返す事しか出来なかった。
ぺ｢……断ってくれて構わない。だって君にとっては昨日が初対面だしね。昨日誘ってOK貰えた時点で奇跡だったんだよ｣
『…………"君にとっては"って、』
ぺ｢あ〜〜…、覚えてる？入学式の事｣
『入学式…？…………あっ、もしかして傘の人？！』
ぺ｢傘の人…。まぁそれだね｣
──約１年前──
入学式当日。天気予報では晴れのはずだったが、なんとあいにくの雨。
ぺいんとは傘など持っていなかった。
入学式当日なので、友達も出来ず誰かの傘に入れてもらう事なども出来ない。
さて、どうしようかとそろそろ真剣に考え始めようとすると、突如つきだされた１つのビニール傘。
そう、それが立花Aだった。
『あの、これよかったら』
ぺ｢え、｣
『いいんです、私は大丈夫ですから』
ぺ｢え、ちょ、｣
そう言って走り去ったA。
その先には男子高校生なのか、と疑う身長の男子がいて。
『ロボロ、傘入れてって』
｢おうなんやA、傘朝持ってってたやろ｣
『いや、壊した』
｢はぁ？！またトントンが｢また今月も金欠やぁ｣言うで？！｣
『てか頭当たりそうなんですけど。持ってあげよっか？w』
｢余計なお世話じゃい！！！｣
ぺ｢………Aちゃんって言うんだ、｣
それがぺいんとの恋心の始まりだった。
───
ぺ｢…それで俺は君を探した。そしたら、兄弟がいる事が分かって。Aちゃんを狙う男も結構多くて、でもその兄弟達に圧倒されてAちゃんに告白した男は居なかった。だから、こうやって今君に１番に気持ちが伝わった事が凄く誇らしいっていうか…、嬉しい｣
『ぺいんとくん…』
ぺ｢だからね、Aちゃん。君には俺なんかじゃない大切な人と幸せになって欲しいんだ。
だから、その上で今ここで俺をフって欲しい｣
『……………え』
ぺ｢俺もこの気持ちに蹴り、つけたいんだ。
だからね、これは俺の最後のお願い｣
人の好意を断るという事はここまでつらい事だったんだ、
でも、彼の期待に応えなければ
『………っ、っ、ごめんね。ぺいんとくんの事は友達として、しかみれない。っ、ごめん、』
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綿菓子美味しい - 個人的にpkさんとくっついてほしかったのでありがとうございます((( (2021年10月15日 23時) (
レス) @page37 id: f3ac384fdb (このIDを非表示/違反報告)
つゆ - peさんカッコ良すぎです…！これからも身体に気を付けて更新頑張ってください！ (2021年9月15日 22時) (レス) id: 5d979c15e9 (このIDを非表示/違反報告)
メイ - 更新頑張ってください！ (2021年9月9日 11時) (レス) id: f18789e4dc (このIDを非表示/違反報告)
miki0929karen16(プロフ) - 続きが気になるぅ！ (2021年4月1日 2時) (レス) id: a60bee3ecb (このIDを非表示/違反報告)
海玲 ミレイ - いつも楽しみにしています！更新頑張ってください！ (2021年1月6日 22時) (レス) id: 4fcf758c47 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：タケノコ | 作成日時：2020年3月23日 9時
