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何とかトン兄と別れ、色々な所を回ったものも、時間というのは過ぎるのが早い。
あっという間に空は薄くオレンジ色に染まっていた。
後夜祭まであと1時間。
私達は空き教室で時間を潰していた。
ぺ｢………もう、終わりかぁ｣
ぺいんとくんがそう呟いた。
私は某炭酸飲料を両手で支え彼の言葉に返した。
『…でも、すごい私楽しかった。ぺいんとくん、お兄ちゃん達より強いんだもん。私を楽しませようとしてくれて…。嬉しかった。
今日はありがとね、ぺいんとくん』
そう彼に笑顔で告げる。
何となく彼の顔が一瞬赤くなったような気がした。
ぺ｢ううん、俺もすごい楽しかった。こちらこそありがとう｣
『どっちも楽しかったなら成功じゃん！良かった良かった』
そして某炭酸飲料を口に含む。
シュワシュワとした感触が喉を通る。
炭酸って何でこんなに美味いのか、と思考を巡らせていると、ぺいんとくんが｢ねぇ、｣と話しかけて来た。
ぺ｢Aちゃんは、その、"好きな人"とかいるの…？｣
彼の口から出たのは私の最も苦手とする分野、"恋愛"だった。
恋愛に関して疎すぎる、そうかなみにこの前言われたばかりだ。
『あ〜、えっと、実は私初恋もまだで…。"好き"とかよく分かんないんだよね、』
ぺ｢そう、なんだ｣
『かなみとか周りの人に"お前はモテるから早く彼氏作っちゃいなさい"って言われるんだけど、実際告白された事１度もないし。まぁ、多分あのシスコン兄貴達が関わってるんだろうけどね。こんな私のどこがいいんだか。口悪いし恋愛疎いし。なんか悪いなぁ…って』
ぺ｢そんな事ないっっ！！！！｣
『え、』
ぺ｢Aちゃんはいつも元気で笑顔で周りの事に気遣い出来て、ノリも良くて、お化け屋敷が苦手っていう可愛い一面もあるし、人の為なら何でもできるし、努力家で、！！！｣
『ぺ、いんとくん、』
ぺ｢とにかくAちゃんはそんなAちゃんが思ってるより悪い人じゃない！！だから、自信もって、！！｣
そう大声で言われてしまったらもう照れるしかない。
この状況が恥ずかしくなってきて、私は立ち上がった。
『……ありがとう、ぺいんとくん。あ、ジュース空だね。買ってくるよ、何が…｣
"何がいいかな"と言おうとした言葉はぺいんとくんによって制止された。
私の右手を掴まれた先には思い詰めたようなぺいんとくんが。
ぺ｢ごめん、俺、Aちゃんが好き。｣
触れたその手はとても熱い気がした。
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綿菓子美味しい - 個人的にpkさんとくっついてほしかったのでありがとうございます((( (2021年10月15日 23時) (
レス) @page37 id: f3ac384fdb (このIDを非表示/違反報告)
つゆ - peさんカッコ良すぎです…！これからも身体に気を付けて更新頑張ってください！ (2021年9月15日 22時) (レス) id: 5d979c15e9 (このIDを非表示/違反報告)
メイ - 更新頑張ってください！ (2021年9月9日 11時) (レス) id: f18789e4dc (このIDを非表示/違反報告)
miki0929karen16(プロフ) - 続きが気になるぅ！ (2021年4月1日 2時) (レス) id: a60bee3ecb (このIDを非表示/違反報告)
海玲 ミレイ - いつも楽しみにしています！更新頑張ってください！ (2021年1月6日 22時) (レス) id: 4fcf758c47 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：タケノコ | 作成日時：2020年3月23日 9時
