【名前変換オリジナル】お前の血・・・・吸わせろよ【吸血鬼】2

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「よし、じゃあ薬を飲もうな」

カプセルを受け取ったものの、わたしが飲むのに躊躇していると、涼星は首を傾げた。

「どうした？」
「……これ、何の薬？」
「貧血用の薬だ。吸血の量が増えたからな」

しばらく迷った後、わたしは口を開く。

「……これを飲んだ後に、何も考えられなくなるのは？」

涼星は、暫く困ったような表情をしていたが、やがて笑い出した。

「ははははは！勘が良いなお前は」


……え？

空気が、変わる。
冷たい瞳がわたしをみつめた。

「どうして、そんな」
「どうして？……俺から逃げないようにに決まってるだろうが」
「……わたしの嫌がることは、しないんじゃなかったのか」

かなしい。
信じてくれてはいなかったのか。
わたしがこの前の吸血のときに少しでも拒否をしたのがいけなかったのか。

「考えられなければ、嫌なことでもなくなる」

涼星はそう言って微笑んだ。

「現にあのまま気がつかなければお前は幸せだったさ」

赤と白のカプセルが、差し出された。

「飲みなさい」

わたしは首を横にふる。

……涼星は、やはり何かがおかしい。
わたしを一度失ったせいか、あるいはもう少し最近に原因があるのか、彼本来の性質か。

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