【名前変換オリジナル】お前の血・・・・吸わせろよ【吸血鬼】2

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鳥肌が立つ。
なぜ今のタイミングで笑うのか。

逸見さんは、私の手から瓶を取って、蓋を開ける。

無理矢理口を開かれそうになり、私は必死に彼を止めようとした。
運のいいことに手は瓶にあたり、瓶は床に落ちて割れた。


「……罰則だな」

しばらくの沈黙の後に、彼は呟いた。
瓶を落とした手を掴まれ、その中指が掴まれる。

その瞬間、恐怖が寒気となって身体を蝕んだ。
……折られる。

左手の中指はゆっくりと反らされていく。

「……っ、やめろ！」

ぐぐ、と力が込められる。
それ以上は、もう、だめだ。

ぱき、とあっけなく中指が折れる。

「っ！！う、ぁああああ！！！」

激痛に叫ぶ。
左手を守るように、右手で覆う。
痛い、痛い、痛い。

髪の毛を掴まれ、顔をあげさせられる。

唇に瓶の口があてがわれた。
……予備があったのか。
首を振って拒もうとしたが、無理矢理瓶の中身を流し込まれる。

見た目もそうだが味も蜂蜜のように甘ったるい。
すぐに吐き出そうとしたが、神父の右手に鼻と口を塞がれて、息ができなかった。

「飲み込め」

彼の左手は、折れた指に触れる。

口内の液体が喉に入ろうとする。

……ああ、もうだめだ。

薄れた意識で、私はそれを飲み下した。

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