【名前変換オリジナル】お前の血・・・・吸わせろよ【吸血鬼】2

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ぱち、と目を覚ます。
何度か瞬きをした。
明るい。

「おはよう。よく眠れたか」

逸見さんが傍に立っていた。
なにやらいい匂いがする。

「朝食だ」

トレーが机の上に置かれる。
パン、スープ、サラダ、ソーセージ、オレンジ……。
十分すぎる程の量だ。
もっとひどい待遇を受けると思ったのだが。

スプーンを手に取って、少し躊躇する。
……毒は、入れてあるだろうか。

「……？食べないのか？」

迷っていると、彼は納得したように言った。

「ああ、毒は入っていない」

……恐らく、彼はここで嘘はつかないだろう。
私が質問に正しく答える限り、彼は真摯な対応をする、はずだ。
その方が彼に有利だから。

スープを口に入れる。
美味しい。身体にしみわたるその温かさに、ほっと息をついた。

「……おいしい」
「そうか、良かった」

彼は書類を眺めながら言う。

私が食べ終わった頃に、彼は顔を上げた。

「さて、昨日と同じだ。答えられる質問に答えてくれ」

私はゆっくりと頷く。
……てっきり涼星の弱点とかを聞かれると思ったが、昨日の質問はそんな感じじゃなかった。

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