竹谷八左ヱ門だれか回収してくれない？ (ページ17)

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十五ページ17

医務室に行くだけでこんなに気が落ちてるけど…

『伊作先輩って今日当番じゃなかった気がする…』

昨日紙で手を切ってしまったとき、医務室には伊作先輩が当番でいたから…

“医務室に伊作先輩はいない”

いつもなら残念がるところだが、

今は伊作先輩に会いたくないのでその言葉が心を昂らせた。

『失礼します、伏木蔵はいま…す、か………』

鶴「あ、A先輩！」

乱「A先輩！実技お疲れ様です！！」

川「三年のお世話大変だったでしょうに…」

可愛い後輩たち。

ここまでではいい

雑「君が三年のAちゃんか」

誰だコイツ。

『ッハ！曲者！！！！！』

「「わぁぁぁ！！A先輩落ち着いて！！！！」」

『何故止める！』

鶴「雑渡粉もんさんは悪い人ではありません…！」

『ざ、雑渡粉もん…？』

雑「雑渡昆奈門だ。」

『ざっとこんなもん……』

乱「かくかくしかじかというわけでして、雑渡さんと保健委員会は良好的な関係なんです！」

『良好的なって…一応忍術学園とタソガレドキは敵対関係なんだが……お前たちは危機感がなさすぎる』

善「それはAちゃんもだね。」

『へ、？』

雑「おやおや、随分とお気に召さなかったようだね。Aちゃん逃げた方がいいんじゃない？」

『逃げたいノハ山々ﾃﾞｽ……』

善「やあAちゃん。演習お疲れ様」

『ﾄﾞ……ﾄﾞﾓ………』

善「裏々山には作法委員会が罠を仕掛けてたから怪我するのは仕方ないけど、授業が終わってから長いこと時間が経ってるけど……」

『っひ……』

善「どういうことかな？？」

『ｱ……ﾜ､ﾜｧ………』

『……』

乱「A先輩お疲れ様です……」

『もうやだ……』

善「怪我をしたら放置せずにすぐ医務室に来ること！わかった？」

『ハイ……ッハ！そんなことより雑渡さん！！』

善「怪我してるのに激しく動かない！！」

『ｽﾐﾏｾｯ……』

雑「なにかな？」

『あ、うちの伏木蔵を返してください！！』

鶴「え？」

『私の後輩を取るなんて…そんなの許せません！！！！』

雑「随分気に入られているようだね。伏木蔵くん」

鶴「えへへ〜…」

『私は認めませんからね！！ちょっと粉もんさん！！！！』

雑「雑渡昆奈門だよ」

『そんなこと知りません！！ふんっ』

乱「あぁ…行っちゃった…」

川「そんなに伏木蔵のことが大好きなんだな…」

『雑渡さんに勝つために鍛錬せねば…！！』