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目を覚ますと、布団の中にいた。


蔵(ここはどこだ...?体中が痛い...
俺は助かったのか?)


?「やっと起きたようだね。
もう3日間も眠ってたんだよ」


桶を持って現れた人物は、倒れる直前に見た白髪で鬼の角が生えた美女だった。


蔵「お前は誰だ」


その女は、ふっと微笑む。
その微笑む姿は、まるで天女のようだった。


「喋れる位には元気そうだね。
私は薬剤師をしているAというものだよ」


蔵「...」


Aという女は、横に座り、俺の額の手拭いを取り、それを濡らすと、また額に優しく当ててくれた。


「怪我のせいで、熱も出たの。

安静にしているのよ?」


無視するようにAを目線から外し、
天井を見つめる。


蔵「...ここはどこだ?何故俺は助かっている?」


「もう…人の話を全然聞こうとしないのねっ!

はぁ…ここは、私の屋敷よ。
お腹は治癒の力と薬で治したの」


蔵「...」


俺は話を聞き終えて、立ち上がろうとした。


「何をやってるの...!?」


蔵「.....世話になったな。俺は盗賊をしている身でな。いつまでも寝ている訳にはいかない」


そう言って、部屋を出ようとした。


Aという女は出ていく俺を必死に止めようとした。


蔵「…うっ…」
蔵(腹に痛みがっ…!)


蔵馬はお腹を押さえて、しゃがみ込んだ。


「ほら!早く布団に戻って下さい!
たった3日で良くなる訳ないでしょう!?」


俺の腕をつかんで立ち上がらせようとする。


蔵(流石は鬼女だな…この馬鹿力は…)


蔵「...俺が死んでもお前には関係ない。離せ」


そう言って、女の方を見ると...

頬っぺたを膨らまし、眉間に皺を寄せていた。


「私は薬剤師だから関係あります!

それに…完治しないせいで、死なれても寝覚めが悪いんですよ!」


そう言って、少し拗ねたようにしていた。


蔵(...何故この女は拗ねているんだ...?
よくわからん女だ)


そんなことを思いながらも、Aという女に少し興味が湧いたらしい。


はぁとわざとらしく溜め息をつく。


蔵「わかった...

お前の言う通り、治るまでここにいる...
だから、離せ」


「…それならいいのよ♪」


Aは満足気につかんでいた蔵馬の腕を離した。


蔵(・・・本当によく分からん女だ)


「...そういえば、あなたの名前は?」


蔵「.....蔵馬だ」


「そう!蔵馬ね!私の事はお前ではなくて、Aと呼ぶのよ!」


そう言って、部屋から出ていこうとする。

:→←『鬼との出会い』



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設定タグ:幽遊白書 , 蔵馬 , 幽☆遊☆白書   
作品ジャンル:恋愛
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美結菜 - とても良かったです! (2023年1月14日 22時) (レス) @page9 id: 6cb76c3fea (このIDを非表示/違反報告)
遊星(プロフ) - 蘭さん» そうですか。体調不良になったのかと思って心配しました。私は今この話が1番楽しみです。 (2021年1月10日 21時) (レス) id: cc3dcebb37 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 遊星さん» お久しぶりです。更新できていなくてすいません。ご心配ありがとうございます。これからこの話が更新出来るかは分かりませんが、他の話は更新していこうと思っています。時間があればこちらも更新していきます。その時は読んで頂けると嬉しいです。 (2021年1月10日 17時) (レス) id: a5ebee1fed (このIDを非表示/違反報告)
遊星(プロフ) - ご無沙汰してます。更新いかがですか?更新していなくて心配していました。 (2021年1月6日 9時) (レス) id: cc3dcebb37 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 遊星さん» 遊星さんへ!ありがとうございます! (2020年5月5日 18時) (レス) id: b9c2982a14 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年3月11日 1時

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