356糸が紡ぐもの ページ46
慶次「こんなの…あんまりだ……。」
孫市「くっ…!魔王め…どこまでも人を陥れる気か…!」
まつ「何か、手だてはないのですか？お市様を救って頂いたのに…これではあまりにも…っ…。」
翠「グズッ…言いたくないけど……分かりません…っ……今、必死に頭かき回してるんですけど……無力な自分が情けない…っ!姉なのに…!」
皎月院「Aさん!!しっかりして下さい!!あなたはこんな…こんな事でくたばる人じゃないでしょう!?私は知ってます!!あなたは暖かくて、家康様以上に眩しい人だと!!」
翠「うたちゃん…」
その時
[ﾋﾟｲｲｲｨｨｨｨ…]
全員「!!」
その場に居た全員は目を見開いた。
何故なら…Aの胸が突如輝き出したのだ。そしてその胸の…いや、恐らく懐に隠し持っていたのであろう、黄色い鞠が光を帯びて胸から浮かび上がった。
慶次「こ、これは……？」
翠「!」
翠も懐から鞠の糸を取り出す。案の定、糸も同じ輝きを放っていた。
孫市「何だそれは？何が起こっている？」
翠「これは……!」
その時、翠の持っていた糸が一人でに動き、そっと糸先を鞠に触れる。
そして次の瞬間……
[ﾋﾟｶｱｱｱｱｱｧｧｧ!!!!]
全員「!!」
次の瞬間、鞠はその丸みを崩し、無数の糸となり解れ、その場に拡がるように伸びた。伸びた先は無数に枝分かれし、四方八方に糸を伸ばし、それは関ヶ原中に拡がった。
ーーーー
ある糸は東軍本陣へ。
そこでは家康と幸村が対峙しており、相撃ちだったのか、両者共に地面に仰向けに倒れ、そのまま空を見上げて笑っていた。
家康「ふっ……絆に心……大きいな……信玄公の魂は……。」
幸村「某はお館様より受け継がれし、この魂をお守りしたい。」
家康「そうか……。」
幸村「例え日ノ本を半分貰い受けようとも…某の思いは変わらぬ。これぞ天地に響き渡る我が焔の理なり。」
家康「…虎の正統なる後継者はお前なんだな。」
そう言って家康は笑みを浮かべたまま起き上がる。幸村も起き上がるが、傷を押さえて小さく唸った。
幸村「っ…!」
家康「真田!無理をするな!」
幸村「某は何度でも立ち上がる!この胸にある本当の心!熱き思いは政宗殿との約束を果たせと言っている!貴殿も向き合うでござる!内なる本当の心と!」
家康「!」
ラッキーカラー
あずきいろ
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タンポポ(プロフ) - ありがとうございます!!終盤戦ももうすぐそこなので、張り切って最後まで書かせて頂きます!! (2017年11月13日 13時) (
レス) id: f0242507ad (このIDを非表示/違反報告)
遠どぅー(プロフ) - もう楽しみでしょうがないです､早く続きが見たい！夢主達がどぅーなるか気になります!!更新頑張って下さい!! (2017年11月13日 12時) (レス) id: 8674fd3df2 (このIDを非表示/違反報告)
タンポポ(プロフ) - ありがとうございます!もう本当に長らくお待たせしてすみませんでした!!完結まで後もう少しなので、頑張って最後まで終わらせます!! (2017年10月24日 11時) (レス) id: f0242507ad (このIDを非表示/違反報告)
遠どぅー(プロフ) - 待ってました!!これからどぅーなってくるか楽しみです!!更新頑張って下さい!! (2017年10月23日 18時) (レス) id: 8674fd3df2 (このIDを非表示/違反報告)
タンポポ(プロフ) - ありがとうございます!すごく嬉しいです!返信遅れてすみませんでした!これからも張り切って更新させていただきます! (2017年10月22日 20時) (レス) id: f0242507ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：タンポポ | 作成日時：2017年9月13日 14時
