351誕生 ページ41
光秀「まさ…か……こんな…もので……」
光秀は音を立てて崩れ落ち、うつ伏せに倒れた。
それを見てAと皎月院は互いの顔を見合わせ、一息ついたように笑みを浮かべた。
A「……今まで騙しててごめんね。」
皎月院「…いいえ。刀しか振れない私に難しい話は分かりません。けれど、今まで私達に隠し事をしていたのには、それほどの訳がおありなのでしょう?
…でしたら、私は話してくれるまで待ちます。そしてこれからも、あなたの友として…
…例え主が敵対していても、私達は添い遂げたい人の傍にいるだけ……無理に絶縁する事はないと思えます…今なら心から…」
A「うたちゃん……お市さんを助けた後、ウチ…皆と…」
その時…
[ズキンッ!!]
A「っっっ!!!」
皎月院「!?Aさん!?」
罰印の激痛に堪えきれず、Aも倒れた。
それをすかさず皎月院が支え、抱き起こす。
皎月院「Aさん!!しっかりして下さい!!Aさん!!」
[ビシビシ…]
皎月院「!!」
何かが蠢く音がし、繭に目を向けると…繭は先程より一層巨大に膨れ上がり、赤黒い光は禍々しく光を発していた。
皎月院「!!……まさか…」
[バンッ!!]
皎月院「!」
そこへ本能寺の扉が開かれ、その場へ翠達が入ってきた。
翠「!!うたちゃん!?何でここに……って、A!?どうしたの!?」
ただ事ではないAの様子に翠は慌てて傍に駆け寄る。
翠「大丈夫!?A!!…!!…罰印が…」
慶次「一体何がどうしたってんだい!?どうしてAちゃんがここに……って、そういや、光秀は!?」
孫市「ここだ。」
慶次「!…も、もしかして…二人が倒したのかい!?」
皎月院「そんな事はどうでもいいです!それより今はAさんが…!」
その時だった。
[ズズズズズ…]
全員「!!」
黒い繭がほつれ、だんだん横へ拡がって中を開く。その中心から現れたのは…信長ではなく……お市だった。
翠「!!」
慶次「ありゃ…魔王さんの妹!?」
孫市「一体何が起こっている…!?」
周りが動揺する中、お市は眼を開け、口元にうっすら笑みを浮かべながらゆっくり口を開いた。
お市「ふふふふ……余は第六天魔王……お市。」
全員「!!!!」
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タンポポ(プロフ) - ありがとうございます!!終盤戦ももうすぐそこなので、張り切って最後まで書かせて頂きます!! (2017年11月13日 13時) (レス) id: f0242507ad (このIDを非表示/違反報告)
遠どぅー(プロフ) - もう楽しみでしょうがないです、早く続きが見たい!夢主達がどぅーなるか気になります!!更新頑張って下さい!! (2017年11月13日 12時) (レス) id: 8674fd3df2 (このIDを非表示/違反報告)
タンポポ(プロフ) - ありがとうございます!もう本当に長らくお待たせしてすみませんでした!!完結まで後もう少しなので、頑張って最後まで終わらせます!! (2017年10月24日 11時) (レス) id: f0242507ad (このIDを非表示/違反報告)
遠どぅー(プロフ) - 待ってました!!これからどぅーなってくるか楽しみです!!更新頑張って下さい!! (2017年10月23日 18時) (レス) id: 8674fd3df2 (このIDを非表示/違反報告)
タンポポ(プロフ) - ありがとうございます!すごく嬉しいです!返信遅れてすみませんでした!これからも張り切って更新させていただきます! (2017年10月22日 20時) (レス) id: f0242507ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:タンポポ | 作成日時:2017年9月13日 14時