335反撃 ページ5
吊橋から斬り棄てられた礒野の屍を影の手で掴むと、お市はうっとりと呟いた。
お市「あぁ…散っていく……全部…散っていく…。」
礒野の死を目撃した織田兵達は激昂し、一斉に天海に突撃する。しかし、それらは全て天海の鎌に斬り取られ、礒野同様影の手の餌にされてしまう。
天海「フフ…フフフフ…喜びなさい。あなた達は礎となるのです。織田復活の。」
慶次「織田復活!?何をする気だ!!」
天海「言葉が足りませんでしたね。織田の配下だった者は全て、元より第六天魔王の血肉…この者らの血肉を、この浮世と現世の狭間に居るお市様へと注ぎ、信長公のお身体を…魂を…甦らせるのです!!」
その言葉を聞いた直後、普段滅多に動揺しない孫市が声を上げた。
孫市「第六天だと!?」
天海「あぁ…そしてもう一度…あの時のように…。」
そう呟くと、天海は背後に控えさせていたまつの首に鎌を向ける。
洗脳されているまつは光のない眼をしていて、ピクリとも動く様子はない。
天海「…まつ。かつての織田の者よ。あなたもです。」
慶次「!!やめろおおおぉぉぉぉ!!!」
まつの首に向けて鎌が振り下ろされようとした…
…次の瞬間!
[ｶｱｧﾝ!!]
全員「!!」
その場に居た全員が目を見張った。
何故なら…
天海の鎌を木刀で受け止めたのは…翠だった。
天海「!」
翠「させないよ…!!これ以上…アンタの遊びで人を死なせる訳には行かないんだから…!!」
天海「!…これはこれは…驚きました。まさか効いていなかったなんて。明らかに薬を喉に通したはずですが…」
翠「残念だったね…私ゃこう見えて、豊臣では御霊の蛇って呼ばれてた薬兵なの……飲んだ毒を吐き出す事位、別に苦じゃないんだ…よっ!!」
翠は天海の鎌に木刀を打ち付け、間合を取りながら、攻撃の出方を伺う。そこへ岩場を跳んで幸村と佐助も加勢した。
幸村「血迷われたか!!天海殿!!」
天海「血迷う？何も知らぬ者が私の邪魔をするな!!」
幸村「されども…味方を斬るなどっ…!」
翠「下衆の極みだよ!本当にアンタって男は!風来坊のお兄さん!今の内にまつ姉ちゃんを介抱してあげて!もうじき正気に戻るはずだから!」
慶次「!おう!!恩に着るぜ!!武田の大将!!薬兵の姉ちゃん!!」
慶次は言われた通り、まつを抱える。
次の瞬間…
お市「あああぁぁあぁぁあぁぁ!!!!」
翠「!!」
ラッキーカラー
あずきいろ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 7人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
タンポポ(プロフ) - ありがとうございます!!終盤戦ももうすぐそこなので、張り切って最後まで書かせて頂きます!! (2017年11月13日 13時) (
レス) id: f0242507ad (このIDを非表示/違反報告)
遠どぅー(プロフ) - もう楽しみでしょうがないです､早く続きが見たい！夢主達がどぅーなるか気になります!!更新頑張って下さい!! (2017年11月13日 12時) (レス) id: 8674fd3df2 (このIDを非表示/違反報告)
タンポポ(プロフ) - ありがとうございます!もう本当に長らくお待たせしてすみませんでした!!完結まで後もう少しなので、頑張って最後まで終わらせます!! (2017年10月24日 11時) (レス) id: f0242507ad (このIDを非表示/違反報告)
遠どぅー(プロフ) - 待ってました!!これからどぅーなってくるか楽しみです!!更新頑張って下さい!! (2017年10月23日 18時) (レス) id: 8674fd3df2 (このIDを非表示/違反報告)
タンポポ(プロフ) - ありがとうございます!すごく嬉しいです!返信遅れてすみませんでした!これからも張り切って更新させていただきます! (2017年10月22日 20時) (レス) id: f0242507ad (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：タンポポ | 作成日時：2017年9月13日 14時
