350婆娑羅開花 ページ40
光秀は血を流しているにもかかわらず、怯まない所か益々興奮を帯び、Aと皎月院に鎌を振るう。
それを二人は冷静にかわすと、それぞれ光秀の鎌を一振りずつ押さえんと奮闘し、息の合った攻撃を見せた。
A(……友達と一緒に闘うって…こんなにも勇気をもらえるんだ……ウチは幸せ者だ……だからこそ、絶対負けられないっっ!!)
[ｶﾞｷｲｨﾝ!!]
光秀「…クククク…愉しいですね……信長公には遠く及びませんが…」
A「遠くていいよ。近しくなろうとも思わないから。」
皎月院「そろそろ終わりにしましょう。」
光秀「終わらせる？宴はまだ始まってもいませんよ。」
A「そいつは残念だったね。宴は中止だよ。宴ならアンタ一人で踊ってればいい。ウチらはもう…アンタの掌の上で踊る気はないからな。」
[ｶｷﾝｯ!!]
光秀「!」
皎月院は長刀で光秀の鎌の一振りを弾くと、一秒より速く懐から数本の短刀を指の間で挟み、光秀に向けて投げた。
皎月院「…茨の華よ…紅く染まれ…。」
純粋な紫色の光を纏った短刀の雨が流星の如く光秀に襲い掛かる。しかし、光秀も鎌に妖しい緑色の光を纏わせ、短刀の雨を凌いだ。
光秀「この程度では足りませんよ…私に血の雨を降らせたいのならその身で……!」
光秀が瞬きをした瞬間、皎月院は長刀を構え、風の如く斬撃を円形に振るい、光秀の横を辻斬るように横切る。
そして、光秀の背後に着地すると、長刀を鞘に納めた。
[ｶﾁﾝｯ!]
皎月院「…砕滅。花鳥望月(かちょうもちづき)。」
そう呟いた瞬間、光秀の手にしていた鎌が粉々に砕け散った。
光秀「!……私の得物を破壊すれば勝てると思いで？」
皎月院「…いいえ。あなたに裁きを降すのは私ではありませんので。」
[ﾀﾝｯ!!]
光秀「!!」
皎月院の言葉を聞いた瞬間、光秀はAの方へ目を向けると、Aは高く跳び、光秀に向けて矢を構える。
A「……
築山殿の呪い、ナメんなっっ!!」
そう叫び、矢を放つ。放たれた矢は金色の光を纏い、輝くと狐の形になり、光秀に向けて駆けるその姿は、いつぞやの弓術披露でAが最後に放った矢と同じだった。
A「黄昏蓬莱(たそがれほうらい)!!」
そして、矢は光秀の身体を貫いた。
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タンポポ(プロフ) - ありがとうございます!!終盤戦ももうすぐそこなので、張り切って最後まで書かせて頂きます!! (2017年11月13日 13時) (
レス) id: f0242507ad (このIDを非表示/違反報告)
遠どぅー(プロフ) - もう楽しみでしょうがないです､早く続きが見たい！夢主達がどぅーなるか気になります!!更新頑張って下さい!! (2017年11月13日 12時) (レス) id: 8674fd3df2 (このIDを非表示/違反報告)
タンポポ(プロフ) - ありがとうございます!もう本当に長らくお待たせしてすみませんでした!!完結まで後もう少しなので、頑張って最後まで終わらせます!! (2017年10月24日 11時) (レス) id: f0242507ad (このIDを非表示/違反報告)
遠どぅー(プロフ) - 待ってました!!これからどぅーなってくるか楽しみです!!更新頑張って下さい!! (2017年10月23日 18時) (レス) id: 8674fd3df2 (このIDを非表示/違反報告)
タンポポ(プロフ) - ありがとうございます!すごく嬉しいです!返信遅れてすみませんでした!これからも張り切って更新させていただきます! (2017年10月22日 20時) (レス) id: f0242507ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：タンポポ | 作成日時：2017年9月13日 14時
