348消えない前世の名残 ページ38
Aの手から弓が滑り落ちる。それでも容赦なく罰印は更に痛みを増した。
A「はぁ…はぁ……なん、で…今頃になって…こんな……!!」
その時、Aは黒い繭に視線を向ける。黒い繭は禍々しい赤い光を帯びていた。
まるで…罰印に反応しているように…
A(!!…もしかして…信長が目覚めかけているから…こいつ(罰印)…ウチを止めようと…っ…今更…こんな所で…くたばる訳には……っっ!!!)
立ち上がろうとした次の瞬間、今度はAの背中に激痛が走る。それは光秀の攻撃でついたものではなく、浮き出るように自然と出てきた……紅い三日月の傷……
光秀「!!…おや…これは……なるほど…そうでしたか…!思い出しましたよ…!この傷とあなたのそのお顔……岡崎城で仕留めた今川の姫と瓜二つですね？」
A「!!…っ…!」
光秀「そうでしたか…そうでしたか……ククク…あぁ…これほど私を楽しませてくれる者が信長公の他に居たなんて…!だとしたらあなたは今川の姫の生まれ変わりのようなものですね？」
A「!……だったら、何…？」
光秀「クク……今川の姫が死ぬ直前、最期私に何と言ったと思いますか？」
A「…!!」
『未来永劫…祟ってやる…!!』
光秀「クククク…あの時、私はただの世迷言だと信じて疑いませんでしたが、どうやらあれは世迷言では無かったようですね。因果応報というものはなんて残酷で愉快なものでしょう。
またしても私に人ならざる獣の魂を戴く機会をお与えになったのだから…!!」
そう言うと光秀は両の手にした鎌をゆっくりAの頭上に振り上げる。
A(!!動け…!!動け…っ…!!ウチの身体…!!ここで、死ん、だら…っ…何もかも…終わっ……)
光秀「有り難くご馳走になります。
今川の姫…いえ、瀬名姫の呪い…!!」
A「っっ!!」
Aは痛みを覚悟し、眼をつむった。
激痛で動けない身体に絶体絶命と感じた…
その時だった。
[ｻﾞｼｭ!!]
A「っ…。」
肉が裂け、血渋きが上がる音が上がる。
所が、不思議な事にAは斬られた感覚がない。不審に思い恐る恐る眼を開けてみると…そこには…
光秀「おや……あなたは…」
皎月院「お久しゅうございます、謀反人殿。殿を裏切り、戦場を汚した上更に、私の友を傷つけたあなたを砕滅しに参りました。」
ラッキーカラー
あずきいろ
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タンポポ(プロフ) - ありがとうございます!!終盤戦ももうすぐそこなので、張り切って最後まで書かせて頂きます!! (2017年11月13日 13時) (
レス) id: f0242507ad (このIDを非表示/違反報告)
遠どぅー(プロフ) - もう楽しみでしょうがないです､早く続きが見たい！夢主達がどぅーなるか気になります!!更新頑張って下さい!! (2017年11月13日 12時) (レス) id: 8674fd3df2 (このIDを非表示/違反報告)
タンポポ(プロフ) - ありがとうございます!もう本当に長らくお待たせしてすみませんでした!!完結まで後もう少しなので、頑張って最後まで終わらせます!! (2017年10月24日 11時) (レス) id: f0242507ad (このIDを非表示/違反報告)
遠どぅー(プロフ) - 待ってました!!これからどぅーなってくるか楽しみです!!更新頑張って下さい!! (2017年10月23日 18時) (レス) id: 8674fd3df2 (このIDを非表示/違反報告)
タンポポ(プロフ) - ありがとうございます!すごく嬉しいです!返信遅れてすみませんでした!これからも張り切って更新させていただきます! (2017年10月22日 20時) (レス) id: f0242507ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：タンポポ | 作成日時：2017年9月13日 14時
