344影の正体 ページ34
慶次「その時は俺が護る!俺はもう何もしなかった事を悔やみたくないんだ!」
孫市「前田……。」
翠(やっばいどうしよう。今の言葉にときめいてる自分が居るわ…さすがに口に出来ないけど……ん？)
その時、翠の懐にしまってあった鞠の糸が光り出している事に気づいた。
翠「!!……Aが近くに居る……!!まさか、もう…」
孫市「先代から引き継いだ誇りと共に…我らは今より仕掛ける!!覚悟はいいな!!」
雑賀衆「はっ!!」
翠(っ……A…どうか無事で居て…)
ーーーー
本能寺本殿前。
Aは林檎から下りると、本能寺を見上げた。
A「…。」
門に手を触れようとしたその時…
偽瀬名「何だい、結局家康一人置いて残して来たんじゃないか。絶対離れないって自分から約束した癖に。都合いいねぇ、お前も。」
A「!」
背後を振り返ると、そこにはまたしても偽瀬名が居た。
偽瀬名は目を伏し目がちに腕を組みながらAを見ている。
A「……ついてきたの？」
偽瀬名「ついてきた？まさか、違うよ。前にも言っただろう。あのお方の妹君が近くに居る時はいつでも出てこれるって。」
A「……そうだったね…。」
偽瀬名「何だい、その顔は。せっかくわざわざ魔王復活を祝いに、アンタの無駄死にを見届けに来たってのに。もっと喜びなよ。
アンタの恋仲だって絶対忘れないよ？女狐につままれた事。弄ばれた事。」
A「……。」
偽瀬名「あぁ〜あ…家康も可哀相に…もっと夢に浸っていたかったろうになぁ…それもこれも全部お前のせいさ。全く、狸はおちょくる為に、狐は陥れる為に人を化かすとはよく言ったものだよ。
アンタも瀬名も女狐ってのは陰湿で災いしか持って来…」
A「ありがとう。」
偽瀬名「…………え？」
唖然とする偽瀬名をよそにAは嬉しそうに目を細めて、笑った。
A「ここまでついてきてくれてありがとう。今までずっと見守ってくれてたんだよね。心配してくれてたんだよね。ウチが本当に家康の味方として、恋仲としてぶれずに居られるかどうか。
試してくれてたんでしょ？」
偽瀬名「!……
も〜バレてるならバレてるって教えておくれよ!」
そう偽瀬名もAに笑い返すと、次の瞬間、光に包まれた偽瀬名は…Aに記憶の旅を見せた子狐の姿に変わった。
ラッキーカラー
あずきいろ
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タンポポ(プロフ) - ありがとうございます!!終盤戦ももうすぐそこなので、張り切って最後まで書かせて頂きます!! (2017年11月13日 13時) (
レス) id: f0242507ad (このIDを非表示/違反報告)
遠どぅー(プロフ) - もう楽しみでしょうがないです､早く続きが見たい！夢主達がどぅーなるか気になります!!更新頑張って下さい!! (2017年11月13日 12時) (レス) id: 8674fd3df2 (このIDを非表示/違反報告)
タンポポ(プロフ) - ありがとうございます!もう本当に長らくお待たせしてすみませんでした!!完結まで後もう少しなので、頑張って最後まで終わらせます!! (2017年10月24日 11時) (レス) id: f0242507ad (このIDを非表示/違反報告)
遠どぅー(プロフ) - 待ってました!!これからどぅーなってくるか楽しみです!!更新頑張って下さい!! (2017年10月23日 18時) (レス) id: 8674fd3df2 (このIDを非表示/違反報告)
タンポポ(プロフ) - ありがとうございます!すごく嬉しいです!返信遅れてすみませんでした!これからも張り切って更新させていただきます! (2017年10月22日 20時) (レス) id: f0242507ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：タンポポ | 作成日時：2017年9月13日 14時
