357開戦 ページ27
A「すみません。本当に。昔からカッコいい人に目がなくて…。」
政宗「いや…お前が謝る必要はねぇ。少し驚かされただけだ。」
A「……教えて下さい。姉の失態、妹として知らずに居る訳には行きません。」
そう言われ、しばらく黙りこんだ政宗。そして…空を見上げ…静かに呟いた。
政宗「……
…寝返りうったら翠の顔があった。それだけだ。」
A「……
…後で脳天ぶち抜いておきます。」
その時、その話を長引かせたくなかったのか、今まで何も言葉を発しなかった小十郎が咳払いをし、それに促された政宗は話題を変えた。
政宗「それにしてもとんでもねぇ数だな、小十郎。」
小十郎「はい。これ程の数の武将が動員された戦、過去にもございますまい。」
政宗「…アンタの恋仲が望んだもんだろ。」
A「!……そうですね……この戦の先にあの人が望んだ時代が来るはずです。いや…来させてみせる…。」
政宗「!……ふっ…。」
ーーーー
西軍本陣。
真田幸村はふと、東軍の本陣に目をやった。
幸村「!」
佐助「どうした？旦那。」
幸村「…いや……今は個々の事よりも、この流れの大戦に集中せねば…」
佐助「!…まるでお館様に見えるぜ、大将。」
その時、同じく東軍の本陣を眺めていた三成は低く呟いた。
三成「家康……後少しだ。後少しで貴様の血の雨がこの地に降り注ぐ。」
皎月院「……。」
刑部「しかし…半包囲の中央に陣取るとは…豪気なのか呆けておるのか…。」
幸村「逃げも隠れもしないという決意の表れでござる。」
三成「フン…自身の身は潔白だと言うつもりか……いいだろう。その白を死色へと変えてやる!
来い!!家康!!」
ーーーー
そして、まだ昼の刻にならない内に戦はついに開戦。
先に打って出たのは東軍。
家康「先発隊!!進めーーっ!!」
先発隊「おーーーーっ!!」
家康「忠次、頼んだぞ。」
A「気をつけて、行ってらっしゃい。無茶しないでね。」
忠次「おう!任せておけ!」
そう言うと忠次は馬に股がり、先発隊を率いて敵陣に向かう。その時、家康とAの背後に風魔が現れた。
家康「風魔。お前には場の撹乱をお願いしたい。」
家康の指示を受けると、風魔は一言も発する事なく、その場に黒い羽根を残して消えた。
ラッキーカラー
あずきいろ
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タンポポ(プロフ) - ありがとうございます!!終盤戦ももうすぐそこなので、張り切って最後まで書かせて頂きます!! (2017年11月13日 13時) (
レス) id: f0242507ad (このIDを非表示/違反報告)
遠どぅー(プロフ) - もう楽しみでしょうがないです､早く続きが見たい！夢主達がどぅーなるか気になります!!更新頑張って下さい!! (2017年11月13日 12時) (レス) id: 8674fd3df2 (このIDを非表示/違反報告)
タンポポ(プロフ) - ありがとうございます!もう本当に長らくお待たせしてすみませんでした!!完結まで後もう少しなので、頑張って最後まで終わらせます!! (2017年10月24日 11時) (レス) id: f0242507ad (このIDを非表示/違反報告)
遠どぅー(プロフ) - 待ってました!!これからどぅーなってくるか楽しみです!!更新頑張って下さい!! (2017年10月23日 18時) (レス) id: 8674fd3df2 (このIDを非表示/違反報告)
タンポポ(プロフ) - ありがとうございます!すごく嬉しいです!返信遅れてすみませんでした!これからも張り切って更新させていただきます! (2017年10月22日 20時) (レス) id: f0242507ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：タンポポ | 作成日時：2017年9月13日 14時
