356関ヶ原 ページ26
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ついに決戦の日はやって来た。
ここで一つとして同じものはない、皆それぞれの覚悟と想いがとき放たれる。
忘れるはずもない。関ヶ原の大地の中央には以前の豊臣将兵の頃、寡兵討伐の際に家康と三成が作った巨大な亀裂がまだ残っていた。
東軍と西軍はその亀裂を間に挟み、それぞれ東、西に分かれ、向かい合うように陣を取った。
A(…これが史実通りなら勝つのは家康……でも、この世界は史実とは違う世界……自分達の歴史は…自分達で創るんだ。)
亀裂の向こう側…西軍の布陣を眺めるA。広々とした大地と大空、そして僅かな向かい風…
整えられた決戦の舞台、これから起こる戦いに想いを馳せていたその時…
政宗「今日はいつにも増して絶好のConditionとStageだな。」
A「!伊達様…片倉様…。」
政宗「よう。アンタもやっぱり俺達と一緒についてきたんだな。」
A「!…はい……私のような小娘がここに居るのはやっぱり嫌ですか?」
政宗「いや…そうは思わねぇよ。寧ろ、その方が盛り上がるってもんだ。今日はド派手なPartyだからな。女も男も身分も関係ねぇ。強い奴が勝って、負けた奴は死ぬ。
ややこしいのは苦手な性分でな、俺はSimpleなやり方で行くぜ。」
A「!……」
政宗「…と、言いてぇ所だが…。」
A「?」
政宗「今日のPartyはいつもとは違う。俺や俺達以外の連中、それぞれの強い想いがこの地に集まって入り乱れていやがる。その中で敵と戦いながら、自分にとってどの道が正しいのか、答えを見つけていかなきゃならねぇ。
…こいつは自分との戦いになんだろうな。」
A「!……そうですね。流れに流されて後に後悔する位なら、自分の道は自分で選んで決めた方が、自分の道を否定するより、譲れないものの為に地を這ってでも生き抜いてやるって心から思えるはずだから。」
政宗「[ニッ]そういうこった。」
政宗の話にAは心が軽くなるのを感じた。
その時…
政宗「そういや、アンタの姉はどうした?」
A「!あぁ…姉なら孫市さんと慶次さんと一緒に居て、後からこちらに来るそうです。」
政宗「……そうか…。」
A「……あの……もしかして…姉が…何かしましたか?」
政宗「…………してねぇ…と言えば嘘になるな。」
A(やっぱり……)
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タンポポ(プロフ) - ありがとうございます!!終盤戦ももうすぐそこなので、張り切って最後まで書かせて頂きます!! (2017年11月13日 13時) (レス) id: f0242507ad (このIDを非表示/違反報告)
遠どぅー(プロフ) - もう楽しみでしょうがないです、早く続きが見たい!夢主達がどぅーなるか気になります!!更新頑張って下さい!! (2017年11月13日 12時) (レス) id: 8674fd3df2 (このIDを非表示/違反報告)
タンポポ(プロフ) - ありがとうございます!もう本当に長らくお待たせしてすみませんでした!!完結まで後もう少しなので、頑張って最後まで終わらせます!! (2017年10月24日 11時) (レス) id: f0242507ad (このIDを非表示/違反報告)
遠どぅー(プロフ) - 待ってました!!これからどぅーなってくるか楽しみです!!更新頑張って下さい!! (2017年10月23日 18時) (レス) id: 8674fd3df2 (このIDを非表示/違反報告)
タンポポ(プロフ) - ありがとうございます!すごく嬉しいです!返信遅れてすみませんでした!これからも張り切って更新させていただきます! (2017年10月22日 20時) (レス) id: f0242507ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:タンポポ | 作成日時:2017年9月13日 14時