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貴(十)「……________っっ、！！」
勢いよく起き上がる
しかし倒れた場所とは違い、下は柔らかい
どうやらここは集中治療室のようだ
隣のベッドではクロームが静かに寝ている
ビ「気が付いたのね…近くで倒れていたから、ここに運んだのよ。」
貴(十)「…そう、ですか。すみませんでした…」
ビ「いいのよ、ただ…相当うなされていたけど、大丈夫？」
貴(十)「はい、おかげさまで。」
不思議なことに先程の激しい頭痛も目眩もない
貴(十)「…寝不足です。」
そういうことにしておいた
今はそう答えることしかできない
しかし、先程から気になることがある
貴(十)「この霧の炎は、一体…？」
ビ「…あなたが寝ている間、大変だったのよ。」
この部屋を覆う霧の炎
早くも変化に気付いたAにビアンキが数分前の出来事を説明した
クロームの内臓が失われたこと、雲雀がボンゴレリングの力で幻覚で内臓を補うよう促したこと
貴(十)「それじゃあ、骸は…」
ビ「…最悪の事態を考えるべきだわ。」
クロームへの力が一切途絶えた
それは、つまり________
貴(十)「…もう大丈夫です。クロームへの処置もやっておきますので、ビアンキさんはツナ達に報告お願いします。」
ビ「ええ、あとは本業に任せるわ。お願いね。」
そしてビアンキは集中治療室をあとにした
Aはベッドから出るとまだ少しふらつく足でクロームのベッドに向かう
今は呼吸も安定しており、騒動があったことなど嘘のように眠っている
クロームの幻覚では生命維持がやっとのようで、最新の機器がなければ危なかったかもしれない
最後の機器を繋ぎ終えると小さく息を吐く
貴(十)「もう、大丈夫だ…」
聞こえるはずもないだろうが言い聞かせるように呟くと、指先でクロームの前髪をそっとわける
ひと段落したからか、安心して力が抜けてしまい膝から崩れ落ちていくと思われた_______
雲(十)「目が覚めたようだね。」
貴(十)「…っ、雲雀…？」
Aが座り込む前にその腰に手を回し、支えたのは雲雀だった
貴(十)「ごめん…もう大丈夫だから。」
足に力を入れ体勢を立て直すとなんとか自力で立つ
雲雀も手を離せばそれ以上は何も言わない
おそらく他のメンバーは既にモニタールームに集まっている
クロームの容体報告を兼ねてツナの決断を聞きに行こうとその足をドアの方へと向け、雲雀の横を通り過ぎる
しかし、手首を掴まれ阻止された
ラッキーカラー
あずきいろ
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羅琉迦(プロフ) - 小鳥さん» はじめまして！応援ありがとうございます、これからも頑張らせていただきます！ (2016年4月4日 17時) (
レス) id: e77445351c (このIDを非表示/違反報告)
小鳥 - 初めまして！ver1から読ませていただいてます！これからも頑張ってください！ (2016年4月3日 21時) (レス) id: bd814a00d8 (このIDを非表示/違反報告)
羅琉迦(プロフ) - アリス･ネーヴェさん» ありがとうございます！頑張らせていただきます！ (2016年3月26日 23時) (レス) id: 9033d5fd14 (このIDを非表示/違反報告)
アリス･ネーヴェ(プロフ) - 面白いです！これからも更新頑張って下さい！ (2016年3月25日 22時) (レス) id: cb5300e9da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：羅琉迦 | 作成日時：2016年3月7日 5時
