標的46 ページ6
一方、Aが出て行ってから暫く経つ風紀財団のアジト
雲雀のいる間の襖が控えめに開く
草(十)「恭さん、ちょっと予定外の来客が…」
そんな草壁の言葉を遮り豪快に襖を開けたのは
笹(十)「よおーっす！いたか、雲雀。」
遠慮という言葉を知らない男、笹川了平だ
手土産を持っているとはいえ許可なくズカズカと入り込む
草壁の制止も聞かない
そのまま雲雀の近くまで来ればどかりと胡座をかいた
雲(十)「君がここに来るのは沢田綱吉の決断後と聞いていたけど。」
そんな笹川に対し、雲雀は本に落とした視線も上げず淡々とした態度でいる
笹(十)「そう思っていたのだがお前とは今までなかなか会う機会がなかったからな、再会を祝して飲み明かそうと思ったのだ！」
そう言って手にしていた紙袋から赤ワインのボトルを取り出す
しかし手土産も虚しく、雲雀はボトルを一瞥すると再び机上の本に目を戻した
雲(十)「僕は飲まないよ。」
笹(十)「何だと！？貴様ぁ、俺が持ってきた酒が飲めんというのか！」
草(十)「いえ、もともと恭さんは洋酒は飲みませんから。」
笹(十)「なんだそうか！まだまだこどもだなぁ、雲雀！」
雲(十)「飲めないんじゃない、飲まないんだよ。君、日本語を理解できてないんじゃないの。」
笹(十)「なにぃー！？貴様、昔と全然変わってないな！俺は極限にプンスコだぞ！」
雲(十)「君も何ら変わっていないね。」
もともとタイプが正反対の2人
今にも殴りかかりそうな笹川と鋭く睨みつける雲雀
一触即発だが、ここで笹川が怒りを抑えた
どうやら本題は別にあったようだ
ツナが決断できるかどうか________
それを雲雀に聞きにきたという
雲(十)「十年前の草食動物なら無理だろうね。だが僅かとはいえ、この世界で経験したことがきっかけとなれば…」
笹(十)「…そうか、俺たちにはそれを願うことしかできんな。」
雲(十)「それは君たちだけだろ。僕は自由にさせてもらうよ。」
笹(十)「貴様ここまできてまだそんなことを！！」
草(十)「やめてくださいお2人とも！；」
やはりこの2人は馬が合わないようだ
一悶着あったものの、笹川が話を切り上げる
笹(十)「お前が飲まんというなら、この酒は一ノ瀬にやってくれ。」
そこで草壁の顔色が一変した
草(十)「いけません！今回はお持ち帰りください！」
笹(十)「なぜだ、もったいないだろう！」
草(十)「とにかく、あの方には飲ませられません！；」
まだ言い合いは続くようだ
ラッキーカラー
あずきいろ
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羅琉迦(プロフ) - 小鳥さん» はじめまして！応援ありがとうございます、これからも頑張らせていただきます！ (2016年4月4日 17時) (
レス) id: e77445351c (このIDを非表示/違反報告)
小鳥 - 初めまして！ver1から読ませていただいてます！これからも頑張ってください！ (2016年4月3日 21時) (レス) id: bd814a00d8 (このIDを非表示/違反報告)
羅琉迦(プロフ) - アリス･ネーヴェさん» ありがとうございます！頑張らせていただきます！ (2016年3月26日 23時) (レス) id: 9033d5fd14 (このIDを非表示/違反報告)
アリス･ネーヴェ(プロフ) - 面白いです！これからも更新頑張って下さい！ (2016年3月25日 22時) (レス) id: cb5300e9da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：羅琉迦 | 作成日時：2016年3月7日 5時
