標的45 ページ5
貴(十)「…あーつい。」
前方のシャッター、封鎖
後方のシャッター、封鎖
ボンゴレアジトの集中治療室へと向かう途中でなぜか
閉じ込められた
貴(十)「そういえばさっき警戒レベルDとか言ってたな…」
ボンゴレアジトの警戒レベルはAからEまでの五段階に分けられる
警戒レベルがEまでくると、いつ死んでもおかしくないという
貴(十)「ていうか、なんでこんな暑いの…」
閉じ込められてしまったうえにアジト内は夏場のように暑い
壁に背を預けそのままずるずると伝いながらその場に腰を下ろす
貴(十)「またなんかイタズラしたのかー…？」
敵の侵入を許したとすれば他に爆発音などが聞こえてきてもいいはずだが、それが無いとすればおそらく強襲されたわけではないだろう
このアジトにはランボやイーピンがいる
イーピンはともかく、ランボはそろそろアジト内という限られた空間に飽きている頃だろう
変なことをしでかしても何ら不思議ではない
貴(十)「それより早くシャッター開けてくんないかな…」
Aは暑いのが苦手だ
ぶっちゃけ寒いのも苦手である
極端な温度に弱いのだろう、所謂現代っ子体質だ
何度ラル・ミルチに軟弱だと怒られたことか
貴(十)「…待つしかないか。」
Aの小さな呟きも、ため息も、誰かに届くことはない
『皆さま、ご安心ください。全てのシステムが復旧、回復致しました！安全も確認できております。繰り返します……』
マイクから流れてくるジャンニーニの声をぼんやりと聞き流す
やはりこの騒動はランボの悪戯が原因らしい
先程の暑さは第二動力発電室の機械がオーバーヒートを起こしたことによるものだった
機械音とともに前後のシャッターが開く
それだけでこもった熱気が外の空気と入れ替わり、僅かではあるが涼しく感じる
貴(十)「はあ…とんだ足止めをくらったもんだ。」
文句をこぼしながらのそりと立ち上がる
が、視界は霞み頭がぼんやりする
次第に強くなっていく頭痛に頭を抱えるがいっこうに治まる気配がない
ふらつく足取りで数歩、進んでみるが平衡感覚すら掴めなくなってきている
目の前は大きく揺れ、激しい頭痛と気の遠くなるような耳鳴り
Aはその場に倒れ、気を失った________
ラッキーカラー
あずきいろ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 61人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「リボーン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
羅琉迦(プロフ) - 小鳥さん» はじめまして！応援ありがとうございます、これからも頑張らせていただきます！ (2016年4月4日 17時) (
レス) id: e77445351c (このIDを非表示/違反報告)
小鳥 - 初めまして！ver1から読ませていただいてます！これからも頑張ってください！ (2016年4月3日 21時) (レス) id: bd814a00d8 (このIDを非表示/違反報告)
羅琉迦(プロフ) - アリス･ネーヴェさん» ありがとうございます！頑張らせていただきます！ (2016年3月26日 23時) (レス) id: 9033d5fd14 (このIDを非表示/違反報告)
アリス･ネーヴェ(プロフ) - 面白いです！これからも更新頑張って下さい！ (2016年3月25日 22時) (レス) id: cb5300e9da (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：羅琉迦 | 作成日時：2016年3月7日 5時
