標的76 ページ36
再び幻騎士と対峙した雲雀は奥の手として最後の３つのリングを使いきり裏球針態を発動
匣兵器は雲雀と幻騎士を包み込むが幻海牛や山本とラル、Aを閉じ込めた球針態をはじいていく
雲(十)「闘う人間以外は展開される匣兵器もすべて排除する絶対遮断空間。」
それが、裏球針態
密閉度の高い雲の炎を使用しているため、脱出するには長時間壁の破壊にのみ集中しなければならない
さらに炎の燃焼により中の酸素は急速に減り続けていく
まさに酸欠状態でのデスマッチ
幻「誤解しているようだが幻海牛の幻覚は剣技を補うものではない、強すぎる我が剣を隠すためのものだ。」
幻騎士が繰り出したのは両手両足を使った四刀流奥義、四剣
雲(十)「曲芸に興味はないよ。」
そこで2人がぶつかり合うが両者一歩も引かず、体術は互角
しかし幻騎士の匣兵器こそ封じたもののリングの力はそのままである
体術のみで闘う雲雀では、勝機はない
それでも雲雀の表情には焦りすら見られない
雲(十)「確かに君の強さは予想外だったよ。おかげでスケジュールにも狂いがでた。」
微笑みの奥の瞳はまるで、獲物を捕らえた獣
雲(十)「これで強力なリングがあれば文句はないんだけどね。」
幻「よかろう、手加減せずに葬ってやる。」
次の瞬間、雲雀のトンファーが焼き斬られた
一方的に攻撃をくらっているにもかかわらず、雲雀の表情は変わらない
幻「…ひとつ聞いておく。」
まるで恐れから逃れるように幻騎士が問う
幻「なぜ一ノ瀬Aを閉じ込めた。貴様、奴を殺す気か？」
球針態が密閉度の高い雲の炎で作られたものである以上、Aを閉じ込めたあれもまた中の酸素は減っていく
今のAの力では球針態から脱出するのは到底不可能
幻騎士には雲雀の目的が分からなかった
雲(十)「好きなひとを守るのは当然だろ。」
答えはシンプルなものだった
Aを守る
それだけだった
幻「…っ！」
苦しげな顔の幻騎士は再び雲雀へと襲いかかる
雲雀のトンファーはもう役目を果たしていない
幻「貴様っ…死を望んでいるのか！？」
雲(十)「どうして僕が？咬み殺されることになるのは君なのに。」
とうとう雲雀のトンファーが弾かれた
もうなにも出来ない、はずなのに
ふいに近づいた雲雀の瞳は________
雲(十)「うらやましいな。」
幻騎士に恐怖を与えた
幻「ええい、死ねい！！」
たまらず一気にとどめをさす
.
.
_______まかせたよ
ラッキーカラー
あずきいろ
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羅琉迦(プロフ) - 小鳥さん» はじめまして！応援ありがとうございます、これからも頑張らせていただきます！ (2016年4月4日 17時) (
レス) id: e77445351c (このIDを非表示/違反報告)
小鳥 - 初めまして！ver1から読ませていただいてます！これからも頑張ってください！ (2016年4月3日 21時) (レス) id: bd814a00d8 (このIDを非表示/違反報告)
羅琉迦(プロフ) - アリス･ネーヴェさん» ありがとうございます！頑張らせていただきます！ (2016年3月26日 23時) (レス) id: 9033d5fd14 (このIDを非表示/違反報告)
アリス･ネーヴェ(プロフ) - 面白いです！これからも更新頑張って下さい！ (2016年3月25日 22時) (レス) id: cb5300e9da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：羅琉迦 | 作成日時：2016年3月7日 5時
