標的44 ページ4
作戦に参加するか否か
その返事は今日中に決めなければならない
草(十)「笹川了平は沢田綱吉の決断後、ここに来るそうです。」
一度風紀財団のアジトに帰ったAは、雲雀とともに草壁の報告を受けていた
草(十)「それと、例の男の身元が割れました。名はグイド・グレコ…15人をあの世に送った凶悪犯ですが、一年前に脱獄しています。」
例の男
風紀財団がマークしている、クローム髑髏と空港にて接触していた男である
この男が六道骸の''何か''だと踏んで監視を続けているのだ
貴(十)「17歳か、ずいぶん若いのに…よくやるね。」
雲(十)「ふぅん、それってまるで…」
草(十)「へい、まるで…六道骸のようですね。」
六道骸________
雲雀とAにとって、抱く思いが違くともこの男は大きな存在であることに変わりはない
雲(十)「君の予感も当たったようだね。そろそろ本格的に動き出す頃だろう。」
貴(十)「だが、あの人が何をしようとしているのか…わたしには分からない。」
そっと目を伏せると、Aのいうあの人________
六道骸の姿を思い浮かべる
これまでの十年間、実際の姿を見たことがない
最後に会ったといっても、十年前の精神世界でのことだ
どれだけこの手を伸ばしても、届かない存在
貴(十)「まるで亡霊だよ。」
小さく吐きすてると立ち上がり襖に手をかける
草(十)「Aさん、どこへ…？」
貴(十)「クローム髑髏の容体を見てくる。…雲雀は会わなくていいの？」
雲(十)「いい。そこに六道骸はいないんだろ？」
貴(十)「ああ…じゃあ、行ってくるよ。」
草(十)「はい、お気をつけて。」
草壁の言葉に送られてAは襖の向こうに消えていった
草(十)「恭さん、いいんですか？」
雲(十)「なにが？」
草(十)「せめて、今は一緒に行かれては…」
雲(十)「六道骸がいないなら用はない。」
草(十)「いえ、クローム髑髏ではなくAさんのことを…」
雲(十)「僕は群れるつもりはない。それが彼女とであってもね。」
草(十)「…そうですね。」
失礼します、と言って草壁もその部屋をあとにする
草(十)(あれだけお側に置いておきながら…六道骸の話をするといつもこうなってしまう。)
草壁の悩みは尽きない
ラッキーカラー
あずきいろ
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羅琉迦(プロフ) - 小鳥さん» はじめまして！応援ありがとうございます、これからも頑張らせていただきます！ (2016年4月4日 17時) (
レス) id: e77445351c (このIDを非表示/違反報告)
小鳥 - 初めまして！ver1から読ませていただいてます！これからも頑張ってください！ (2016年4月3日 21時) (レス) id: bd814a00d8 (このIDを非表示/違反報告)
羅琉迦(プロフ) - アリス･ネーヴェさん» ありがとうございます！頑張らせていただきます！ (2016年3月26日 23時) (レス) id: 9033d5fd14 (このIDを非表示/違反報告)
アリス･ネーヴェ(プロフ) - 面白いです！これからも更新頑張って下さい！ (2016年3月25日 22時) (レス) id: cb5300e9da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：羅琉迦 | 作成日時：2016年3月7日 5時
