標的61 ページ21
風紀財団アジトに帰ってきた2人にはもう眠る時間などない
貴(十)「さて、そろそろ居場所はつかんだ頃かな。」
クロームの鞄の中に仕掛けられていた発信機は既に回収済みであり、今頃ミルフィオーレの強襲部隊は誰もいない大広間に向かっていることだろう
雲(十)「時間だ、出るよ。」
スーツに着替えた2人は部屋を出る
そこで草壁が待ち構えていた
草(十)「恭さん、Aさん、お気をつけて！」
そう言って手にしていた幕のようなものを広げる
貴(十)「うわ、懐かしいですね…黒歴史に近いけど。」
そこには
''疾風迅雷 降臨''
豪華な金の糸で大きく刺繍されており、左右に雷神と風神も描かれている
貴(十)「これいつの話だっけ…高校のとき？」
草(十)「へい、お二人が''並盛の風神、雷神''と呼ばれておられたときのものです。」
貴(十)「…これ、ツナたちには言わないでおいて。」
ちなみに雷神は圧倒的な攻撃力と絶対的な支配力を併せ持つ雲雀
風神はしなやかな身のこなしと風の守護者であることからAとなっている
敵の強襲部隊よりも早く大広間に到着する
外はもう朝日が昇り始めているだろう
貴(十)「そろそろかな。」
地上でいくつかの炎の気配を察知したA
雲雀も気付いているようだ
雲(十)「これくらい僕ひとりで十分なんだけど。」
貴(十)「そんな寂しいこと言うなよ、これが最後かもしれないんだからさ。」
雲(十)「ワォ、君からそんな言葉が出てくるとはね。名残惜しくなったのかい？」
貴(十)「そりゃね、最後がこんな物騒な終わりかたなんてあんまりじゃん。」
さして寂しそうな様子を見せるでもなくやれやれとため息を吐くと天井が爆破された
Aたちは大広間の天井にいる
爆破されたのはAたちのいる場所から少し離れたところのようだ
大広間自体、駐車場のように広い空間なので降りてきた敵を閉じ込め袋だたきにする作戦である
貴(十)「わたしはうえの連絡隊の始末だったな。」
敵が侵入してきた穴を見上げると差し込む朝日が眩しい
雲(十)「じゃあ僕は行くよ。」
貴(十)「気をつけろよ。」
雲(十)「君も、せいぜい死なないようにね。」
雲雀が横を通り過ぎる際、Aの肩に手をおくと小さく微笑んだ
雲(十)「すぐに片付くさ。」
それだけ言うと、雲雀は大広間へと向かった
.
.
.
.
貴(十)「…次会うときは、敵どうしか。」
ラッキーカラー
あずきいろ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 61人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「リボーン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
羅琉迦(プロフ) - 小鳥さん» はじめまして！応援ありがとうございます、これからも頑張らせていただきます！ (2016年4月4日 17時) (
レス) id: e77445351c (このIDを非表示/違反報告)
小鳥 - 初めまして！ver1から読ませていただいてます！これからも頑張ってください！ (2016年4月3日 21時) (レス) id: bd814a00d8 (このIDを非表示/違反報告)
羅琉迦(プロフ) - アリス･ネーヴェさん» ありがとうございます！頑張らせていただきます！ (2016年3月26日 23時) (レス) id: 9033d5fd14 (このIDを非表示/違反報告)
アリス･ネーヴェ(プロフ) - 面白いです！これからも更新頑張って下さい！ (2016年3月25日 22時) (レス) id: cb5300e9da (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：羅琉迦 | 作成日時：2016年3月7日 5時
