標的56 ページ16
突入前夜
ボンゴレアジトでは盛大なパーティーが行われていた
貴(十)「なんかおいしそうなにおいー…」
ツ「あ、A！一緒に食べに行こうよ！」
通路に漂う美味しそうなにおいにつられてふらふらと彷徨っているとツナたちと遭遇した
その手にはお守りらしきものが握られている
貴(十)(そういえばこの時代のツナも大事に持ってたような…)
そのことを思い出しつい柔らかく微笑む
山「Aも行こうぜ！今日はご馳走なんだってよ！」
山本に肩を組まれたことで我に返るとご馳走という言葉に瞳を輝かせる
そのままツナたちと一緒に食堂へと向かった
貴(十)「おー、豪華だね。」
テーブルいっぱいに並ぶ豪勢な料理の数々に感嘆の声をもらす
特に目を引くのは大きなステーキである
どうやら立食形式のようでみんな思い思いの料理を口に運ぶ
ツ「おいしいよ！ありがとう、ハル、京子ちゃん！」
ハ「ツナさんに喜んでもらえて、頑張って作ったかいがあります！」
京「どんどん食べてね！」
山「お、これなんか美味そうなのな！」
ラ「これぜーんぶ、ランボさんのものだもんねー！」
フゥ「駄目だよランボ、みんなで食べようね？」
イ「ランボ、ひとりじめよくない！」
獄「おいアホ牛！テメェばっか食ってねえでこっちにもよこせ！」
貴(十)「相変わらずだな、懐かしいよ…この光景。」
リ「この時代のあいつらはどうだったんだ？」
貴(十)「仲がいいのは変わりないけど、やっぱりこうして見るとみんな大人になったんだと実感するよ。」
少し離れたところでAとリボーンは話していた
ツナたちを眺めるその瞳はどこか懐かしむような、愛おしむようなものだった
リ「ふ…お前、十年経ってやわらかくなったな。」
貴(十)「んー、そう？」
リ「ああ、少なくとも俺の知ってるAは…今のお前みたいに笑わないぞ。」
貴(十)「十年前はたしか…まだリングを貰ったばかりの頃だったかな。」
リ「俺のみた限りでは十年前のお前は、ツナたちのことが好きでも嫌いでもない…まるで興味なんてもってなさそうだったな。」
貴(十)「そうだったかも。十年前のわたしはまだ、気付いていないんだよ…一番大切なものに。」
その先を察したのか、リボーンは何も言わなかった
Aは背を向けると食堂を出ていくところで一度立ち止まる
貴(十)「ガキんちょのわたしを、よろしく頼むよ。」
それだけ言うと、Aは食堂をあとにした
ラッキーカラー
あずきいろ
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羅琉迦(プロフ) - 小鳥さん» はじめまして！応援ありがとうございます、これからも頑張らせていただきます！ (2016年4月4日 17時) (
レス) id: e77445351c (このIDを非表示/違反報告)
小鳥 - 初めまして！ver1から読ませていただいてます！これからも頑張ってください！ (2016年4月3日 21時) (レス) id: bd814a00d8 (このIDを非表示/違反報告)
羅琉迦(プロフ) - アリス･ネーヴェさん» ありがとうございます！頑張らせていただきます！ (2016年3月26日 23時) (レス) id: 9033d5fd14 (このIDを非表示/違反報告)
アリス･ネーヴェ(プロフ) - 面白いです！これからも更新頑張って下さい！ (2016年3月25日 22時) (レス) id: cb5300e9da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：羅琉迦 | 作成日時：2016年3月7日 5時
