標的52 ページ12
先程よりも炎の出力が大きいぶん、強い衝撃で壁に激突する
そのままツナのからだは力なく落ちていく
ラル「雲雀の足元にも及ばないだと？ばかを言うな、場合によっては雲雀よりもやっかいだぞ…あいつは。」
リ「このままじゃ特訓にならねぇ、A、もっと手を出せ。」
貴(十)「ん、しょうがない。…そんなわけだから恨むなよ、ツナ。」
ツ「…っ、ああ、本気でこい。」
瞬間、Aが跳んだ
そのままツナの頭にむけて脚を横に薙ぎはらう
間一髪のところで避けるものの次の攻撃が迫る
流れたからだを捻り、もう一方で踵落としをくらわせる
腕で防ぎ頭への直撃を防いだが骨まで響く鈍痛にツナの顔が歪む
空中で身動きがとれない隙をついて今度はツナが一撃を繰り出す
Aも体の前で腕を交差させ攻撃を防ぐ
ハイパー化したツナと、炎も武器も使わない体術のみのAの力の差は歴然とし、Aは後ろへと飛ばされていく
しかし、それは単純な力の差だけである
着地しガードを解いて前を見据える________
しかしそこにツナの姿はなく、高速移動でAの後方にまわっていた
今度こそツナの一撃がヒットした
はずだった
振り向きざま、素早くツナの腕を両手で挟むと流れるような動きで足を薙ぎ払い
一本背負いのように、投げる
受け身をとれずに床に叩きつけられたツナ
その様はまるで________
リ「自滅だな。」
ラル「ああ、Aはただ沢田の力を利用しただけだ。あいつは自分の力で倒されたんだ。」
リ「こういう戦い方には慣れてないからな。」
貴(十)「んー、これじゃ特訓にならないだろ。…こういうのは雲雀の方が向いてるよ。」
リ「色んな戦術を学ばせるために今回はお前に頼んだんだ。これでツナもひとつ成長したはずだぞ。」
貴(十)「だといいけど…」
Aは足元で転がるツナに声をかけながらしゃがむ
しかし、返事はない
貴(十)「…あれ、気失ってる。」
おそらくAに投げ飛ばされた際、頭から落ちてそのまま気絶したのだろう
ハイパー化も解けて地面に伸びてしまっている
リ「ったく、情けねー奴だな。」
ラル「基本中の基本である受け身もとれないとは…」
貴(十)「じゃあ午前中はこれまでってことで、お昼食べてこよ…」
大きく伸びをしながらAはトレーニングルームをあとにした
ラッキーカラー
あずきいろ
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羅琉迦(プロフ) - 小鳥さん» はじめまして！応援ありがとうございます、これからも頑張らせていただきます！ (2016年4月4日 17時) (
レス) id: e77445351c (このIDを非表示/違反報告)
小鳥 - 初めまして！ver1から読ませていただいてます！これからも頑張ってください！ (2016年4月3日 21時) (レス) id: bd814a00d8 (このIDを非表示/違反報告)
羅琉迦(プロフ) - アリス･ネーヴェさん» ありがとうございます！頑張らせていただきます！ (2016年3月26日 23時) (レス) id: 9033d5fd14 (このIDを非表示/違反報告)
アリス･ネーヴェ(プロフ) - 面白いです！これからも更新頑張って下さい！ (2016年3月25日 22時) (レス) id: cb5300e9da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：羅琉迦 | 作成日時：2016年3月7日 5時
