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「ねぇ、高杉?」
幼い私が、高杉の膝の上で高杉に話しかけて
いる。
[…………これは………夢?]
「何だ?Aよ……。」
高杉は、今と同じ姿で、でも目に光を
灯している。
[いいなぁ………]
高杉と、嬉しそうに喋る幼い私を見て、
不意に涙を流す。
ガチャン。
機械的な音で、目が覚める。
「よお、起きたか、A…。」
そこには晋助が、光のない目をして立っていた。
「晋助……。」
私が動くと、首輪と手枷が悲しげに音を
たてる。
「いい子にしてたか?………その様子じゃ、
悪い子にしてたみたいだなぁ……。」
晋助が、私の赤くなった指先を見て言う。
「っ………。違う、晋助、これは……。」
弁解をする前に、強引に口づけされる。
「逃げれられねぇ事、わかってるくせに…。」
”お前もつくづく、バカだなぁ…A?”
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作者名:花時雨 | 作成日時:2015年8月24日 0時