検索窓
今日:3 hit、昨日:1 hit、合計:92,716 hit

1 ハル ページ1

『放課後、補習』




返されたテストには、大きくバツがついている。
面倒臭がらずに一問一問つけてくれればいいのだが、正解しているのは最初の一問目と二問目だけであった。


しかし、今はこんな絶望的なテストの結果よりも、私はもっと驚くべきことを耳にしたのである。




『はい?』

『放課後、数学の補習やんだよ』




「お前の」と、目の前に立っている数学の高杉先生は、私を切れ長の目で睨みつけた。

それに怯んでしまうが、彼の言っている意味が理解できない。




『いやいやいや、たまたまですって!』



この点数を取ってしまったのは今回だけだ。きっとそうである。しかしそう説得しても、高杉先生は余計に眉間に皺を寄せてしまう。




『……なら、次のテストで満点取れんのか?』

『え? ……いやあ、それは』




数学が苦手な私に対し、テストで満点を取ることなど夢のまた夢のまた夢の話。

それが分かっているのか、彼は口をへの字に曲げていた。




『次のテストで満点取るか、放課後俺の補習を受けるか選べ』




「ちなみに満点じゃ無かったら留年な」

そう、サラリと付け足す高杉先生。
……もう私には選ぶ権利も無い。


大人しく彼に頷き、自分の席に戻る。そこでは私をニヤニヤとイラつかせる顔をしながら、栗毛の男が後ろを振り向いてきた。

2 アカツキ→



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (216 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
157人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 高杉晋助 , 沖田総悟   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

紫蘭(プロフ) - ハルさん» そうなんですか。でも応援して頂けるだけでも嬉しいです笑 私も、同い年だと分かって嬉しいです!親近感が湧いて仕方ないです笑 またお話出来るの楽しみにしてます! (2017年9月18日 15時) (レス) id: 684ce788b1 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 紫蘭さん» 実はですね、私中学受験をしたので高校受験がないんですよ……。なので本当に他人事のようにしか紫蘭さんに何も言えないのですが、本当に応援しております。同い年、嬉しいです。親近感が湧いちゃいます( ´ ∀`) 息抜き程度にでもまたお話ししてくださると嬉しいです。 (2017年9月18日 14時) (レス) id: eb197fc214 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 獅子の子さん» やっぱり高杉はいいですよね〜( ´ ∀`) ニヤニヤしちゃいますよね、考えてると。 この作品でキュンキュンしてくださったのならなによりです! 閲覧とコメント、どうもありがとうございました! 高杉さん万歳!!\(^-^)/ (2017年9月18日 14時) (レス) id: eb197fc214 (このIDを非表示/違反報告)
紫蘭(プロフ) - ハルさん» ハルさんも高校受験何ですか!!私も一緒です笑 いえいえ、全然大人じゃないですよ…中学3年のまだまだ未熟者です。私自信、ハルさんの方が大人っぽいです!ハルさんも身体に気を付けて勉強や更新の方頑張って下さい!応援してます!! (2017年9月18日 12時) (レス) id: 684ce788b1 (このIDを非表示/違反報告)
アカツキ(プロフ) - 銀皐月さん» 先生に、ですか!! それは素敵な夢をお持ちですね!! 「なれる」なんて無責任なことは言えませんがなれるように祈ってます。きっと良い先生になるんだろうなぁ、なんて思いつつ... その時は素敵な生徒にも会えると良いですね! コメント有難うございました (2017年9月18日 9時) (レス) id: 30e1da4c35 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:高杉同盟 x他1人 | 作成日時:2017年7月31日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。