十五話 ページ16
貴方side
翌日。
何故か存在感が薄くなっている私は、朝食を済ませた武市さんと
ライブラリで何か参考になるものがないか探す所だった。
?「______」
?「____ __」
ん?誰か二人の声が聞こえる…
高「…あぁ、そうだ。」
ま「やっぱりっスか!大丈夫っスよ、晋助様!((ニカッ」
__そこには楽しそうに喋る晋助とまた子ちゃんが居た。
私、居なくても全然気にされて無いんだ……。
貴「ぅ…っ!」
胸が潰される程締め付けられ、
私は軽く嗚咽を漏らす。
武「?大丈夫ですか?」
貴「大丈夫ですよ!行きましょう!!」
知らない。
晋助なんて。
ーライブラリー
貴「さぁ!!探しましょう!」
武「そうですね。心霊関係はここですよ。」
案内された所は、上のプレートに『心霊』や『怪奇現象』
と書かれた3mは行くであろう大きな本棚が、4つ程そびえ立っていた。
貴「うわぁ、すごい量ですね…」
武「まぁ二人で手分けしてやれば1日行くか行かないかぐらいですかね」
よしっ…!
私の存在を守るため…
頑張って探そう!!
3時間後
貴「武市さん!12時ですし、一旦お昼にしませんか?」
武「そうですね。だいぶお腹も空いてきましたし。」
*
貴「よっし!再開だぁー!!
んー、『心霊現象檄選100!』
『貴方も本物の宇宙人になれる!宇宙人の仲間になる14の方法』
…乗ってなさそうだな」
6時間後
武「Aさん、もう7時ですよ、夕飯を食べてから
またやりませんか?」
貴「あっ!待ってください!ありましたよ!これじゃ無いですか!?」
武「本当ですか!?これでまだここにいられますね!!」
古ぼけた本の、ちょうど300ページ目には、
『幽霊が消える条件と霊媒』
と書いてあった。
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作者名:レモン煮オレ | 作成日時:2016年4月29日 23時