Christmas Party!! 3 ページ38
Side.you
玄関に入ると ふわりと暖かい空気が身体を包む。ちょこんと並んだ小さな靴を見る限り、早川京子も もう来ているのだろう。
伊藤に案内されるがまま 部屋に入ると、大きなテーブルには豪華な料理達がずらりと並べられ。隅っこの方で座っていた早川京子が、こちらに気付いてはたと顔を上げた。
｢ …どーも ｣
｢ どーも ｣
｢ 三橋とAちゃんは隣でいいよな? ｣
｢ いいや、俺は京子ちゃんの隣に ｣
｢ うん、大丈夫。邪魔するなって言ってんでしょ三橋 ｣
ぺしっと叩いてやると、わーったよ と不機嫌そうに唇を尖らせる三橋。そんなにカップル見るのが嫌か。
伊藤は 上着掛けるから 貸して、と私に手を差し伸べる。それから あれ、と満面の笑みを作った。
｢ そのマフラー 三橋のじゃねぇか ｣
｢ え、あ、これはその… ｣
｢ Aが寒い寒いうるせぇから貸してやったんだよ ｣
ほいっと 伊藤に来ていたダウンジャケットを投げた三橋は、慣れたように テーブルの前に座って くつろぎ始める。
いつも通りの事なのか、伊藤は特に気にすることも無く 良かったじゃん、と私に笑ってみせた。
｢ 別に… あ、ありがと ｣
｢ ん。｣
伊藤にトレンチコートを手渡すと、それを受け取って 何処かにいってしまう伊藤。
居場所を探すように 視線をさ迷わせていると、おら早く来いと 三橋が隣をぽんぽんと叩く。
｢ …二人は、付き合ってるんですか? ｣
｢ なに、もしかして 嫉妬かい?京子ちゃん ｣
｢ いえ別に。｣
｢ 付き合ってないよ、そっちの二人とは違って ｣
｢ え、あ、いや…ふふ ｣
三橋の隣に座ると、三橋の前だからか 猫を被りながら そう問うてくる早川京子に答えると、嬉しそうに微笑む。
こうしていればただの可愛い女の子なのに、すぐに手出すからなぁ、此奴。
しつこく早川京子に絡んでいる三橋を止めていると、ぱたぱたと足音が聞こえ 真司、手伝って〜 と、多分伊藤のお母さんであろう方が 戸から部屋の中を覗き込んできた。
｢ 伊藤、今 私たちの上着をハンガーにかけててくれてて、あの…私 手伝いますよ ｣
｢ えっ、やだいいのよ お客様なんだからゆっくりして ｣
｢ いえ、お世話になるばかりじゃあれですし ｣
立ち上がって そう言うと、後ろで 慌てて立ち上がった早川京子が私もやります!と勢いよく叫ぶ。
伊藤のお母さんはそんな私達を見て、じゃあ頼んじゃおうかしら、と楽しそうに笑った。
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零生(プロフ) - エイラブさん» ありがとうございます! 出来るだけ出していけるように頑張ります〜！ (2018年12月26日 0時) (
レス) id: c45c7990b9 (このIDを非表示/違反報告)
エイラブ - 面白くて好きです！ 相良君と片桐君が好きなのでもっと出してほしいです！ これからも頑張ってください！ (2018年12月25日 16時) (レス) id: e30e78e61a (このIDを非表示/違反報告)
零生(プロフ) - ソルトさん» 嬉しいです、ありがとうございます！出来るだけ更新怠らないようにするので、これからも読んでいただけると嬉しいです！ (2018年12月23日 16時) (レス) id: c45c7990b9 (このIDを非表示/違反報告)
ソルト - いつも読んでいます！続きが楽しみです！ (2018年12月22日 22時) (レス) id: 3945e53ccf (このIDを非表示/違反報告)
零生(プロフ) - 弌さん» 神様扱い光栄です笑 これからも好きだと思って貰えるように頑張ります!ありがとうございます!. (2018年12月20日 22時) (レス) id: c45c7990b9 (このIDを非表示/違反報告)
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