球団職員に花束を。その3

＊91 あなたにとって ページ6

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『あなたにとって、矢野謙次とは？』



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「ガールズユニ」

37「ん？」

「ガールズユニです」

37「ちょい待ち、1番初めがそれ？」

「詳しくは、シリーズ2の73話をご覧ください！」

37「嘘だ、宣伝タイム！？」


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「って言うのは冗談で」

37「冗談キツイぜお姫ちゃん」

「私にとって矢野謙次とは」

37「うん、何？」

「"友達"です」

37「おー…新しい」

「よかった、冗談キツイぜって言われると思った」

37「いや…嬉しいもんだよ」


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"友達"って言うのは、決して下に見てる訳じゃない
矢野さんはいつも、誰かの相談に乗る時
その人の、気持ちになって考えてくれる


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いつも親身になってくれる人だから
温かい人だから
安心できる人だから
近くに感じることができる人だから


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「私、矢野さん追いかけてジャイアンツからファイターズに来たんですかね」

37「お姫ちゃん、正直に言っていい？」

「はい。なんですか？」

37「あのお姫ちゃんにこんな言ってもらえるなんて思ってなかったわ。俺泣きそう」

「私だって、1年目なのにこんなによくして貰えるなんて思ってなかったです」

37「初めてこっち来た時、お姫ちゃんガッチガチで面白かったなぁ！」

「う…ほんとに恥ずかしいです」


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そうだ、こういう感じで
矢野さんはいつもはつらつしてて
気兼ねなく話せちゃうから
いい意味での"お友達"なんだ


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『わ、父さんが綺麗なお姉さんと喋ってる』

「んふふ、綺麗だなんて丈太郎くんいい子！」

37「丈太郎、この子お姫ちゃんって言うんだ」

「お姫ちゃんはあだ名です！(主に泰示さん矢野さん)
ほんとは立花Aっていうんだよ、私」

『お姫さん、父さんと何話してたんですか？』

「Σ！！ お姫さんって新しい…！
んっとね、翔平くんかっこいいよねって話」

『うぉ！むっちゃかっこいいですよね！』

37「お姫ちゃん違うだろ！」

「えへ。ってのは冗談で。
丈太郎くんのパパ、最高にかっこいいねって話」

37「……お姫ちゃん！！」


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矢野さんが肘で自分の涙を拭う
はいってお父さんにタオルを手渡した丈太郎くんと
私はこっそり、ウインクを交わした


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「丈太郎くんは幸せだね。
こんなに素敵なパパがいて」

『…はい！』

「矢野さんは、みんなのヒーローだね」


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ありがとう、矢野さん
大好きです、矢野さん
これからも、ずっとずっと。


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7(うわ、3人でここおったん？)

(あ、遥輝さん)

7(なんか、謎メンやな)


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