球団職員に花束を。その3

＊95 花束ちゃんとルーキーちゃん(side加藤) ページ11

side加藤貴之
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初・俺の出番



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「カトさん」

14「何それカトちゃんみたい」

「眩しくてどうしよう…」

14「うん。それ僕も思った」


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立花さんちのお嬢さん、目を細めて萎縮中
ここはファンフェスタ会場の裏で
なぜかお嬢のお手伝いをしてる僕
(あ、僕Aちゃんをお嬢って呼んでます)


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向かってくるのは、今年入団したルーキー達
挨拶は後の予定だったけど
それより前に目にして…初々しさに目が眩む


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「高校野球のスターがいっぱいだ…若い…」

14「ほんとだ吉田だ…」

「野村くんだ…柿木くんだ…」

14「万波だ…」

54「ふたりとも何突っ立ってんの(笑)」

「玉ちゃんさん、私も18歳になりたいです…」

54「え？急にどうした？」


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玉井に呆れ笑いをされてそのまま目を細めるお嬢
…お嬢、まだ気づいてないっぽい
今、僕と玉井に礼儀正しく挨拶をしていた彼らに
ファンフェスの準備に取りかかったお嬢は、まだ


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？「あの、すみません」

「はい！……！？あっ」

18「はじめまして。
ドラフト1位で入団した吉田輝星です」

「…びっくりしたぁぁ！
カトさん玉ちゃんさん教えてよ…！」

14「だって面白いじゃん。な？」

「さすが宮様の舎弟…って褒めてやんない」


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お嬢の前に颯爽と並んだ、8人の新人達
全く気づかなかったお嬢は
顔を真っ赤にして、勢いよく後ずさる


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14(お嬢驚きすぎだし)

54(はは、圧倒されてるね)


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「あ、えっと…広報兼トレーナーの立花Aです。皆さんの名前は全員バッチリです！

あ、そうだ握手握手。よろしくね吉田くん！」

18「あ、よろしくお願いします」

「野村くん、生田目くん、万波くん、柿木くん、田宮くん、福田くん、海老原くん…

よぉーし！完璧！
私のことはお姉さんだと思ってくれていいから
よろしくお願いしまーす

…あ、田宮くんユニホームにホコリついてる」

64「あっ、ありがとうございます…！」


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ドラフト6位の、田宮くん(で合ってるよな)
突然お嬢が接近してきて、慌ててる
顔も赤いし。まぁこんな美人を前にしたら、な



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「ファンの皆さんが大勢待ってるけど
落ち着いて、緊張しなくていいからね」

14「お嬢、この間のトークショーちらっとでた時
噛み噛みで笑われてなかったっけ」

「もー…カトさんやめてください」


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むすっと頬を膨らませるお嬢
可愛い球団職員さんに、ルーキー達が惹かれる季節


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((あのトレーナーさん可愛い…！))byルーキー



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