□.40 決意 (side中島) ページ41
□.中島卓也
.
これが、俺の決意
.
「神さま仏さま中島さま」
9「ん？どうした」
「…しちゃった」
9「え？」
「遥輝さんと…キス、しちゃった」
.
9「…嘘やろ？」
「ほんとなの！」
真っ赤な顔で、若干キレ気味で
Aちゃんの耳打ちに、胸が鈍く鳴った
.
(…Aちゃんと遥輝、かぁ)
.
嘘やろ、って思って目の前が真っ白になったけど
そっか。
いつかはこうなるだろうな、なんて思ってた
冷静な自分もそこにいて
.
9「へー、どっちからなの」
「それは…その、私がマッサージしてて…不可抗力っていうか！事故っていうか！」
9「…なに、初キスなの？」
「それは…ってそうじゃなくて！」
.
ゆでダコみたいな赤さのほっぺたで
目が泳いで、口をぱくぱくさせて
相変わらず、誤魔化すの下手くそ
でも、その屈託ない素直さが
Aちゃんが皆に愛される
理由のひとつでもあるわけで
.
(ここは、ひとつ手を貸してあげようか)
.
「…どうしよう…」
両手で頬を覆って
少し、泣きそうになりながら
Aちゃんはその場にしゃがみ込んだ
.
俺には、分かっとった
いつもケンカ…っていうか
遥輝がAちゃんにちょっかいかけて
Aちゃんが一方的に怒ってるって光景を
これでもかってくらい見てきたけど
.
"遥輝さんなんて嫌い！"
.
決まってAちゃんは遥輝にそう言うけど
そんなAちゃんの目は、確かに
まるで純粋な中学生のように
目の色が、恋する乙女ってやつで
確信、したんだ
ここには、俺の入る隙なんて
どこにもないんだなぁってこと
.
被っていた帽子を取って
つばに書かれた丸文字を見つめる
「好きを大事に」
シーズンが始まる前
Aちゃんに頼んで書いてもらった
自分への戒めの言葉
.
9「…Aちゃん」
「はい…」
9「好き、大事にしろよ」
「……えっ？」
.
うずくまるAちゃんの小さな背中を叩いて
改めて、決意した
.
「好きを大事に」しながら
大好きなAちゃんと
大好きな遥輝
二人の背中を
そっと押してあげること
.
(きっと、遥輝もAちゃんを)
.
(卓さん、今なんて言ったの…？)
9(もう言わん、絶対)
.
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凛*.(プロフ) - 琉さん» 琉さん 梶谷さんのお話のリクエストありがとうございました(^^♪ 都合により球団職員に花束を。【番外編】の方に書かせていただいたので、御手数ですがよろしければご覧になってください(><) (2018年5月4日 11時) (
レス) id: da5814e32d (このIDを非表示/違反報告)
凛*.(プロフ) - 光婪さん» はじめまして＊コメントありがとうございます！現地いいですね〜(*^^*)清宮くん来たら人多くなるんだろうなぁ.ありがとうございます！これからもよろしくお願いします(><) (2018年5月3日 21時) (レス) id: da5814e32d (このIDを非表示/違反報告)
光婪(プロフ) - 初めまして！！清宮くんのおはなし読みましたが昨日今シーズン初観戦したばかりなので凄い嬉しかったです(^^) これからも頑張ってください！ (2018年5月3日 20時) (レス) id: eb807f4e25 (このIDを非表示/違反報告)
凛*.(プロフ) - 優希さん» 優希さん^^リクエスト頂いていた能見さんのお話は番外編に書かせていただいたので良かったらよろしくお願いします(><) (2018年4月30日 8時) (レス) id: da5814e32d (このIDを非表示/違反報告)
凛*.(プロフ) - 華さん» 華さんはじめまして！そんなことないです^^出していく予定です！ (2018年4月30日 8時) (レス) id: da5814e32d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凛*
| 作者ホームページ：https://twitter.com/j2hi_ve
作成日時：2018年3月1日 1時
