32恋*side上林誠知 ページ33
side◎上林誠知
.
実った、俺の初恋
.
(初恋は実らない、なんて迷信だ)
.
心臓…ぶっ壊れそうだった
3度目のキスと、繋いだ手の温もり
愛しい声に乗った、"好き"の言葉
.
「…長かった」
「どうしたばやし」
「20年かかった…」
「おーい、どうしたー?」
「あ…ギータさん」
「さーては、Aちゃんと何かあったろ」
「…まぁ」
「お!やーっと付き合うことになったか…なんてな!」
「まぁ…はい、」
「え?」
「…あ。」
.
「大ニュース!!ばやしとAちゃんが
ついについに付き合うことになりましたー!!」
.
…しまった。
嬉しくて…つい、口を滑らせてしまった
まだ、誰にも言ってないのに
.
一気にロッカールームが騒がしくなる
ギータさんが大声で皆にばらしたせいで
まるでサヨナラ勝ちしたみたいな、熱がこもる
俺の周りに、先輩たちがぐわっと群がった訳で
.
「うぉいばやしマジか!」
「おめでとう!いやぁめでたい!」
「やるなぁばやし!」
「わわっ」
.
大男たちに揉みくちゃにされる、俺
.
「ギータさん、」
「だって、皆気づいとったし!」
「え…何にっすか」
「ばやしがAちゃんのこと大っ好きなのも
Aちゃんがばやしのこと気にしとるのも!」
「…マジすか」
.
がははと大声で笑うギータさん
周りを見渡せば…皆、うんうんって頷いてる
え。俺そんなに分かりやすかったっすか
.
「柊太さん、」
「みーんな思ってたよ。
ばやしとAちゃん早く付き合わないかなーって」
「えっ」
「ギータさんの言う通り、皆知ってたし
ふたりのこと応援してたんだよ」
「…全然気付かなかった」
「はは。とにかくおめでとう!」
.
「ばやし、やっぱ運命だな!」
「これはなんと言おうとディスティニー」
「なんか俺達も感慨深いなぁ…」
.
マッチさん、慶三さん、福田さん
腕を組んでうんうん頷いてる
柊太さん、俺の隣でにこにこしてる
.
「ばやし!」
「…甲斐さん」
「なんで俺に先言ってくんなかったの!」
「…すみません、」
「……おめでとう!!」
.
後から駆け込んできた甲斐さんは
汗だくのまま…俺にぎゅっと抱きついた
.
「ついにこの時が来たんだな〜…」
「ほんと、見守ってくれてありがとうございます」
.
「ばやし!噂の彼女連れてきたぞ!」
「わわ、ギータさん」
「…マジすか」
.
ギータさんに連れられて
現れたのは…噂の彼女、A
.
463人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
凛*.(プロフ) - リンさん» リンさん(´∀`)ついにです...!ここまでお付き合いくださってありがとうございます! (2018年11月11日 23時) (レス) id: da5814e32d (このIDを非表示/違反報告)
リン(プロフ) - つ…遂に!! (2018年11月11日 23時) (レス) id: 03ef5bc57a (このIDを非表示/違反報告)
凛*.(プロフ) - 澪さん» 澪さん◎ありがとうございます( ; ; )嬉しいコメントに私もキュンキュンしちゃいました(´▽`*)応援ありがとうございます! (2018年11月10日 14時) (レス) id: da5814e32d (このIDを非表示/違反報告)
澪(プロフ) - 突然のコメント失礼します。殿堂入りおめでとうございます!とてもキュンキュンしながら読ませていただいてます。これからも更新頑張って下さい! (2018年11月10日 12時) (レス) id: 10f685532e (このIDを非表示/違反報告)
凛*.(プロフ) - リンさん» リンさん◎ありがとうございます!是非2人の行く末を見守ってください...! (2018年11月6日 7時) (レス) id: da5814e32d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:凛* | 作者ホームページ:https://twitter.com/j2hi_ve
作成日時:2018年9月18日 1時