番外編�◆�オンナノコ ページ41
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ひとひらの、アオハル
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「重い生理痛ね」
「はい…」
「少しは良くなった？
下校の時間だから、もう帰りなさい」
「…ありがとうございました」
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昼休みの後は、ずっと保健室で寝ていた
さっきより身体は楽になったものの
相変わらずの腹痛。
女の子の日ってこんなにしんどいんだ…
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(…ランドセル、)
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教室に取りに行かなきゃと思いながら
保健室を出ると…あれ？どうして？
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「…誠知、」
「遅。むっちゃ寝てただろ」
「…待っててくれたの？」
「ん。ほら、帰ろ」
「ランドセル…持ってきてくれたの？」
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廊下の壁にもたれかかって座る、誠知がいた
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「ほら、乗って」
「え？乗る？」
「顔色悪いし、まだ体調悪いんだろ」
「…よく分かったね」
「だから、おぶってく」
「いいよ、自分で歩くよ」
「途中で倒れられたら困る」
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だから乗れ、って誠知は頑なに動かない
…じゃあお言葉に甘えて、と私は再び誠知の背中に
誠知は二人分のランドセルと私を背負って…
でも、微塵も大変さは見せない
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低学年の子に『お姉さんとお兄さんラブラブ！』って冷やかされたりしながら
私と誠知は、夕焼けの見える帰り道を歩いていた
…あ、歩いてるのは誠知か
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「ねぇ、誠知」
「ん、」
「私が、どんどん成長して…
今みたいな私じゃなくなっても、仲良くしてくれる？」
「？どういうこと？」
「だから！…私達、今身体とか心にいっぱい変化がある時じゃん。それでも私達、変わらず幼なじみでいられる…？」
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女の子の日が来て、不安に思ってた
身体の変化に、心がついて行かないことよりも
誠知が、私から離れていきそうで怖かったの
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「…当たり前だから」
「…え？」
「俺たち、確かにどんどん変わってくけどさ
俺は俺で、AはAだし
軽蔑なんてしない。ずっと、変わんないよ」
「…本当に？」
「本当だから」
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ゆっくり歩きながら、誠知はきっぱり言う
そっか…よかった
今気づいたけど、誠知の背も少し伸びてて
もう少しで抜かれそう
変わってくのは、私だけじゃなかった
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怖がらなくていいよって、誠知が教えてくれた
それに、誠知は私が女の子の日だってことを
皆から隠すように助けてくれた
…きっと、誠知は気づいてたんだろう
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「誠知ありがとう」
「どういたしまして」
「流石幼なじみ」
「舐めんなよ」
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オトコノコ、オンナノコ
私達は、少しずつ大人になっていくのね
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凛*.(プロフ) - リンさん» リンさん(´∀`)ついにです...！ここまでお付き合いくださってありがとうございます！ (2018年11月11日 23時) (
レス) id: da5814e32d (このIDを非表示/違反報告)
リン(プロフ) - つ…遂に！！ (2018年11月11日 23時) (レス) id: 03ef5bc57a (このIDを非表示/違反報告)
凛*.(プロフ) - 澪さん» 澪さん◎ありがとうございます（ ; ; ）嬉しいコメントに私もキュンキュンしちゃいました(´▽｀*)応援ありがとうございます！ (2018年11月10日 14時) (レス) id: da5814e32d (このIDを非表示/違反報告)
澪(プロフ) - 突然のコメント失礼します。殿堂入りおめでとうございます！とてもキュンキュンしながら読ませていただいてます。これからも更新頑張って下さい！ (2018年11月10日 12時) (レス) id: 10f685532e (このIDを非表示/違反報告)
凛*.(プロフ) - リンさん» リンさん◎ありがとうございます！是非2人の行く末を見守ってください...！ (2018年11月6日 7時) (レス) id: da5814e32d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凛*
| 作者ホームページ：https://twitter.com/j2hi_ve
作成日時：2018年9月18日 1時
