四十話 ページ43
アイツの所では朝起きてする事といえば、魔力を溜め、使い、鍛えて一日を終わらせていたな…
・・・鍛えるのはいいかもしれない。
鍛えれそうな場所…、確かゾム先輩に教えてもらった、
「あ、発見」
俺を探していたという意味合いが取れる声に気付いて前を見上げると白い軍手を、ひらひらと振り糸目の人が呼んでいた
『どうしました？』
「うん？挨拶だけでもしとこ思て。」
昨日顔見せもしてへんかったよな、と落ち込む彼に俺は熟考する
顔見せってことは、あの会議に入ることが出来る人物。
つまり、幹部。
『こちらこそ初対面だというのに伺いに行かず申し訳御座いません。』
「ふふ、ええよそれ外して。」
『…わかった、俺はAっていう名前。あなたは？』
「オスマンめう〜」
なんとか親しめそう、
…めう、は少しいやかなり意味不明だけれど。
緊張の糸を解し俺は握手を求めるとめうめうは握らず閉じていた目を開けた
「A君、恋情って知ってるかな」
『・・・ぇ』
れん、じょう、…？
え、俺ってゾム先輩に恋してるように見えるのか！？？？？！？
「１つ言うとくと、此処で静かに平穏に生きたかったら彼に気がない方がA君の為やな」
警告のように、いや実際めうめうは人に危ない事を叱るように警告した。
『…俺はゾム先輩にそんなのない』
「あれ？別にゾムやなんて言ってへんけど」
言わせたもんだろ。
掌の上で踊らされる嫌な気分になりながら俺は彼の目を見て心の中で悪態を吐く
「あ、握手したい？」
『…』
返事はせず強引に手を取りにいって驚いた表情をするめうめうに笑った。
『心配されなくても俺は戦力になる、だから宜しく。外交官のめうめう』
「…は、…心読めるんずるいなあ」
恋情云々はまだどうか知らないけど、俺はゾム先輩の力になりたいって思うだけだ。
それを恋情と履き違えられると、…近くにいられなくなる
恋を知らない俺がゾム先輩に、しかもゾム先輩に。
恋情なんて暖かいものを育てられない
「よろしくめう〜」
また心の中を当てられそうな気がして俺は作り笑いで手を握った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 193人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
主食は腐(((プロフ) - チョコチップメロンパンさん» それで合ってます！ただ私としては、皆様が見る必要の無い物と認識しているので余計なものだなあっていう感じで名付けてます！他所からありがとうございます<(_ _)> (2019年4月30日 16時) (
レス) id: dab604714b (このIDを非表示/違反報告)
チョコチップメロンパン(プロフ) - 蛇足って余計なことをして後々後悔するって意味じゃなかったっけ?あれ?あ、他所からすいません(土下座) (2019年4月30日 11時) (レス) id: 71d0a5c15e (このIDを非表示/違反報告)
主食は腐(((プロフ) - 温かいご指摘ありがとうございます！本当ですね！！直しときます！今後もビシバシ言ってくれると助かります(´∀｀=) (2019年3月11日 22時) (レス) id: dab604714b (このIDを非表示/違反報告)
夜の街 - 長文失礼しました。 (2018年3月21日 6時) (レス) id: 27af552c6a (このIDを非表示/違反報告)
夜の街 - コメント失礼します。多分十四話のグルッペン・ヒューラーではなく、グルッペン・フューラーじゃないでしょうか？間違えていたらごめんな さい！あと、この作品面白いです！できれば続きが見たいなー、と。応援しています((｡´･ω･)｡´_ _))ﾍﾟｺﾘ (2018年3月21日 6時) (レス) id: 27af552c6a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：主食は腐(( | 作成日時：2017年9月27日 17時
