17話 ページ18
こちらに来たチーノさんの腕を引っ張ったら、私を床ドンするような形になっていた。彼の顔は酷く焦った様子で心境がすごく読み取れる。いつもニコニコしてたのにこんな顔見れるのは嬉しいなぁ。
ci「あっあの！ほんまにすみません…！！寝込みを襲うつもりとかはまじで無くて、」
『怒ってないですよ？どうしてこんなことしたのかを聞きたいだけなんです』
ci「＿＿＿おれ、一目惚れだったんです。」
チーノさんは苦笑いをしながら諦めた様子でポツポツと話し始めた。
ci「会議室で姿を見た瞬間、大袈裟かもしれないけど運命の人や！って思ったんです。そのくらい胸が高鳴ってめっちゃ嬉しかった。…でも、トントンとかゾムさんとかと一緒に居る姿を見ると嫌になってん。Aさんの魅力は俺だけか知っときたい、なんて。変な独占欲まで出てきて自分でもアホやなぁって思ったよ。自分が一番最初に好きなったとか分かるはずもないのに……」
そう言うと、チーノさんは自身の顔を隠すように私を強い力で抱きしめてきた。彼の服からはキャスの匂いがする。……意外と胸板硬いな…って変態か私は。
ci「…Aさん……Aさん、」
『はい。私はここに居ますから、泣かないで下さい』
ci「…ｸﾞｽｯ…なんでそんな優しいん？もっと好きになるやんけ」
『いいじゃないですか。私の事好きでも』
ci「……嘘やそんなん。俺以外の人の方がかっこいいし強いし頭ええし……無理な恋ってのは分かってるもん…」
『はぁ…なんで自己解決しちゃうのかなぁ、』
私はチーノさんを引き剥がすと襟元を掴んでグイッと引っ張りそのままキスをした。やっぱり、キャスの味がする。タバコ吸うんだなぁ。
彼はいきなりの事にびっくりしたのか私の肩を掴むとすごい勢いで引き剥がした。
ci「……意味わからへん、なんで！？この場で思いっきり冷たく振ってや！やないと、俺……、諦められへん……」
瓶底メガネの奥にある橙色の瞳からは大粒の涙が溢れ出ていて、その涙を拭って微笑むと彼は気まずくなったのか視線を下に逸らした。
『チーノさん、今から私の秘密を言います。それを聞いても、好きって言ってくれますか？』
ci「……秘密、？」
『そう。私のちょっとした昔話です』
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樹乃(プロフ) - あっ、えちぃ奴ですね！(察)御馳走様です！！！！！ (9月23日 14時) (
レス) @page14 id: df66a330f6 (このIDを非表示/違反報告)
ノア - ﾊｧｯ(昇天)待って好きえっつなの大好物！（） (2023年1月6日 3時) (レス) @page30 id: 73572317b8 (このIDを非表示/違反報告)
荒脅レオン(プロフ) - コメ失礼します…脳内再生させてみたら尊過ぎて天国行きかけてしまいました…。天国をありがとうございます！失礼しました！！！！ (2022年12月16日 17時) (レス) @page45 id: 8c9c47586b (このIDを非表示/違反報告)
かめ - 初コメすみません……snさんの照れ顔想像したら、スマホ投げそうになりました() 尊いです……失礼しました…… (2022年5月28日 0時) (レス) @page8 id: a727910568 (このIDを非表示/違反報告)
玉こんにゃく(プロフ) - あぁぁぁ〜っ！エミさんドMキャラなのくっそ好きです…美味しい…応援してます、頑張って！ (2021年9月1日 3時) (レス) id: 6917921727 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こねまる | 作成日時：2020年11月21日 14時
