21話 ページ22
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目を開けるとぼやけた視界で真っ白な天井が見えた。ここは何処だろう、そう思い身体を起こそうとするとお腹辺りに誰かがいるのが分かった。
その人は私が動いてしまったせいか閉じていた瞼を開き、こちらをボーッと見つめていたので笑いかけてみる。
『おはよう、なのかな？』
gr「……今回は人生で1番心臓が止まるかと思った。そのくらい心配したんやぞ、」
『ごめんね、心配かけて…』
gr「Aが無事ならそれでいいんだ」
グルッペンは優しく微笑みながら私を抱きしめた。彼がこのようなことをするのは初めてなのでいい感じに堪能していると、ふと身体を離されて赤色の瞳と目が合う。
gr「あいつらにどこを触られた？」
『え、』
gr「思い出すだけで腹立たしい。あんなの俺が塗り替えやる」
彼はそう言うと私をベッドの方へ押し倒して、来ていた患者衣のボタンをゆっくりと外していく。恥ずかしくて全力で手首を掴むが、男性の力には勝てるはずがない。
嫌ではない、むしろ嬉しいんだけどここまでやるとは聞いてない！最後のボタンに差し掛かかるところで彼の腕を両手で掴んでいると、急に首元にキスをされ力が弱まってしまう。
首筋から徐々に顔の方へ上がっていき、額に口付けをされると熱っぽい視線をこちらに向けてまっすぐと見つめられる。
gr「…A、俺は思った以上にお前を愛していた様だ。」
『待って……グルッペ…』
tn「何をしてるんですかねぇこの5歳児は」
os「起きたらすぐ連絡する約束忘れたん？はーつっかえ！」
『トントン、マンちゃん』
呼ばれた2人は私を見つめるといつもの笑顔で手を振ってくれた。勿論トントンはグルッぺンを摘み出して。
しばらくするとほかのメンバーもやって来て、泣きながら抱きつかれたり目が合った瞬間キスされたりと大変だったが、こうやって過ごせる時間が1番幸せ。
あの事件からみんなが更に過保護になってしまい、私に手を出した人はその後から姿を見たものはいないと言われるほど。
可愛さゆえの愛されかなぁ。女の子の嫉妬の視線は減ることはなさそうだけど、隣には素敵なカレシが居るしいっか。
お互いが存在を求め合っている関係だから、離れることなんて決して出来ない。色とりどりの瞳に映るのは、綺麗な笑顔を浮かべた私だけ。
これから大人になってどんなことがあっても、誰にもこの楽園には手を出させないから、ね？
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かみぶくろ - こねまるさん» スッ(お金払います)神作品…ぐふっ (2021年5月6日 23時) (
レス) id: cb17226bb5 (このIDを非表示/違反報告)
こねまる(プロフ) - 凍てつく闇さん» 素敵なコメントありがとうございます!!そう言っていただけて嬉しい限りです(TT) (2021年3月14日 16時) (レス) id: 02de4baf3e (このIDを非表示/違反報告)
凍てつく闇(プロフ) - え、超好き。この系統の話は中々見かけないので斬新に思いました!とても面白かったです! (2021年3月8日 5時) (レス) id: fb05f8f52b (このIDを非表示/違反報告)
egao(えがお)(プロフ) - 完結おめでとうございます！！最後の方の泣くところ案外ピュア…？？とか思ったけどやっぱり腹黒夢主は最後まで腹黒夢主でしたね！ここまで腹黒なのは清々しいです！wめっちゃ面白かったです！ (2021年3月7日 23時) (レス) id: 3e3460a7ff (このIDを非表示/違反報告)
こねまる(プロフ) - 案山子の色さん» 案山子の色さんはどの作品でも暖かいコメントをして下さっていて感謝しかないです…!!私もほんとらぶです(^-^)これからも期待に添えるよう頑張ります!! (2021年3月7日 22時) (レス) id: 02de4baf3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こねまる | 作成日時：2021年3月5日 21時
