8-4 水色のワンピース ページ4
JH「わぁ、これが一番似合ってる。これを着て出掛けようよ」
最後に試着した、ワンピースはホソクが選んだもの。
ニットとチュールスカート が一つになっている、膝丈の水色のワンピース。
ジウ「そうね、このデニムジャケットと合わせてもいいわ」
チカ「え、この服で出掛けるの？」
ジウ「じゃあ、他は、これとこれと、それもよかったよね。包んでくれる」
スタッフは、言われた通りに何着もの服を手提げ袋に詰めていく。
チカが首を傾げる。
ジウ「ホソクから、あなたにプレゼントよ」
チカ「え、プレゼント？ちょっ、こんな高いものを…」
JH「チカチカ、心配しなくて、大丈夫だよ。この店、ヌナがオーナーだからね。どうかな、そんなに高くないんじゃない？」
ジウ「ホソク。しっかり稼いでる人が何言ってるの！さっさとカード、渡しなさい」
JH「冗談だよ。ちゃんと払います(笑)」
ホソクが支払いをしている間に、ジウはチカと内緒話。
ジウ「ねぇ、ひょっとして、ひょっとすると本当にホソクの恋人になる可能性はあるの？」
チカ「いえ、私なんて…とんでもないです」
チカは大きく首を振る。
ジウ「そうなの？お似合いだと思うけど。私は、遠距離恋愛でも、国際結婚でも応援するわよ」
JH「ヌナァ、何、内緒話してるの？」
ジウ「何でもないわよぉ。じゃ、私は仕事があるから、またね。楽しんで行って」
チカ「オンニ、ありがとうございました」
ジウは、二人を見送ってくれた。
チカ「ホソク…、本当にいいの？」
JH「チカチカは、いつも地味なスーツか、ジーンズとパーカーばかり着てるから、一度こういう姿が見たかったし、観光だけじゃなく、韓国のファッションも楽しんでもらいたくてさ」
チカ「うん…ありがとう」
ホソクは、細やかなところに気が配れるメンバーだと思っていたが、チカのことまでもそんな風に気にかけてくれていたようだ。
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作者名：happiness | 作成日時：2022年1月12日 0時
