9-1 おもてなし ページ5
食材の買い出しから戻ると、リビングから、話声が聞こえてくる。
メンバー達が帰ってきているようだ。
JH「帰ったよ〜」
「おかえり〜」
ホソクと一緒にリビングに登場したチカを見て、メンバー達は一瞬静かになる。
JH「何で、静かになっちゃったの？」
JK「今日のヌナ…、可愛い」
YG「おぉ、誰だか、分からなかったよ」
メンバー達はチカの見慣れない、ワンピース姿にため息をついた。
チカは、ホソクの顔を見て恥ずかしそうに笑う。
JM「あっ、その服、ヒョンが選んだの？」
チカ「ん？ジミナ、何で分かったの？」
JK「今日は、ホソギヒョンの順番だから」
チカが不思議そうな顔する。
RM「チカが韓国にいる間に、皆が順番におもてなしすることにしたんだよ」
JK「やっぱり全員でソウルタワーに行くのは無理だからね。スケジュールが空いた順にそれぞれで何かしてあげることにしたんだ」
ホソクが言っていた、目一杯のスケジュールとはこのことらしい。
JN「今夜は、ヒョンがご馳走でおもてなしだよ」
メンバー達の歓迎ぶりにじんと来てしまうチカ。
涙を見せないようにと、くるっと後ろを向くと、
JH「チカチカ、ど、どうしたの？」
ホソクは、すぐにちかの涙に気づいたが、荷物で手が塞がっているので、アタフタしている。
テヒョンが、すぐにそれに気づきさっとチカに寄り添う。
TH「ヌナ、どうしたの？」
チカ「ごめんね、あはっ。…皆の気持ちが嬉しくて」
テヒョンは、チカの肩を抱き寄せながら、皆の方へ頭だけふりかえり、親指を立てる。
TH「皆、作戦成功。ヌナ、感動して泣いてる」
JN「やぁ、びっくりしたよ」
YG「俺はまだ何もしてないのに先に泣かれたら、プレッシャーだよ」
JM「そうだね」
そう言いながら、メンバー達はチカが感動してくれたことに大喜びだった。
チカ「もう皆のその気持ちだけで十分な位です」
JN「やぁ、気持ちだけじゃ、腹は膨れないよ、チカ。さぁ、皆手伝って、準備準備。チカとナムジュンはゆっくりしてていいよ」
料理の出来ない、ナムジュンはいつも片付け専門。
RM「チカ、俺の部屋使っていいよ。荷物、運ぼうか？」
チカ「ありがとう、ナムジュン」
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作者名：happiness | 作成日時：2022年1月12日 0時
