37 ページ42
ショッピside
生徒会に誘われたのは正直言って嬉しかった
血反吐履くほど努力してきたことが報われたように思えた
それはチーノも同じようで其のあと始終ご機嫌だったのを覚えている
「そんな褒められることじゃないですよ〜！」
チーノが言う
まあ好きになった相手とは言えそうやすやすと口にだすなんてないからな
「せや たまたまっすよ」
その言葉に首をかしげながらも頷くリリー
これでいいと思った
そう思った矢先に俺の嫌いな奴が口を挟む
『たまたまでも、すごいことに変わりはないですよね』
「...なんや？」
静かに言うそいつは少し怒っているように見えた
『生徒会に誘われたのはたまたまなんですか』
「せやで」
「ショ、ショッピ...？」
「レイちゃん...？」
なにが言いたいのか分からず少し困惑する
相手は変わらず怒っている
『じゃあ、3級とれたのもたまたまなんですか』
「は？」
なんや
どういうことや
『...さっきの話を聞いていると私には2人が何もしないで3級を取ったようにしか聞こえないんですよね』
「それは...」
なぜか「そうだ」と言えなかった
チーノも驚き言葉を発せずにいる
『肯定、しないんですね』
何も言わず見ていると
はあ、とため息をつき、言った
『否定もしないのはもしかして肯定しているってことですか？....だとしたら羨ましい限りです、努力もしないで3級になれたんですからね』
「っちゃうわ！」
違う
『なにが？なにも違わないですよ だってショッピくん自身が言いましたよね、なにもしていないのに、って』
言った
言ったけど
でも
『あーあ、私もそんな風に何もしないで楽に3級になりたかったなあ でも私ショッピくんやチーノと違って魔法を扱う練習とかしなきゃダメなんだもん』
「...れやって」
『なに？』
「チーノやって俺やって、努力したわ！」
「ショッピ...」
『でもしてないって言いましたよね』
「うるさいねん！普通そうやって言うやろ！」
「俺と！チーノは人より覚えることと魔法を使うことが得意やない！だから最初なんて5級の中の最底辺にいたんや！！」
「いじめられて、貶されて！...そんな俺らがここまで来るのにしたことはお前のしたことの何倍も辛いことを乗り越えててん！」
「やからお前なんかにそう言われる筋合いなんて何一つない！」
「謝れや！俺に、チーノに！！！」
そう言い切り気付くとチーノは泣いていて
俺は泣きそうで
散々だった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 259人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
明里香(プロフ) - 4話、府に落ちないじゃなくて、腑に落ちないです。 (7月29日 20時) (携帯から) (
レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
犬狼(プロフ) - 羊羹さん» ありがとうございます！！！ (2022年3月14日 20時) (レス) id: b6901ca988 (このIDを非表示/違反報告)
羊羹(プロフ) - 犬狼さん» おおお！！！お便り三通目！！ありがとうございます！つかわさせてもらいます！！ (2022年3月12日 16時) (レス) id: 4203492066 (このIDを非表示/違反報告)
羊羹(プロフ) - 瑛莉さん» コメントありがとうございます！！嬉しいです...照れる....((((お便りきちゃ〜！つかわさせてもらいますっっ (2022年3月12日 16時) (レス) id: 4203492066 (このIDを非表示/違反報告)
犬狼(プロフ) - お便り失礼します！！ペンネーム:空を飛びたい猫 内容:最近お菓子が美味しすぎて困っています。とくに抹茶は正義なんです。そこでもっと食べたい！ってことでおすすめのお菓子教えてください！あと、どんなお菓子ができて欲しいですか？ (2022年3月9日 18時) (レス) id: c28aaf5f42 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：羊羹 | 作成日時：2021年12月29日 23時
