１０４☆ ページ24
布団よりも温かいぬくもりはすごく心地よくて…
ずっとこのままでいたいのに、服にまとわりつく汗の不快さにそっと瞼を持ち上げた。
上目で盗み見た翔くんは寝てるのにそれなりの力で私を抱きしめたままで、少しだけ口が開いてて無防備で可愛い。
「…ずっとここにいたい…な。」
着替えたいけど、気持ちよさそうに眠っている翔くんを起こすのもしのびない。
二度寝をすべく再び翔くんの胸に顔を埋めて目を閉じた。
トクントクンと聞こえる規則的に刻む心音が子守唄代わりになってウトウトし始め…
「…ん〜…Aちゃん…すきぃ〜…えへへへ。」
そんな寝言を言いながら幸せそうに笑ってた。
どんな夢を見てるのかな？
起きたら聞いてみよ。
・・・ゆっくりと瞼を持ち上げると、辺りはすっかり明るく…
部屋着がしっとりと寝汗で湿ってるのが不快でゆっくりと起き上がった。
隣で眠っていたはずの翔くんの姿はなく、キョロキョロと狭いワンルームの室内を見渡しても見つけられずに翔くんがここに来た事は夢だったのか…
それとも私は何か失態をしたのかと急に不安になって枕元に置いてあったスマホを手に取った。
メッセージアプリを起動させて翔くんにメッセージを送ろうとタップした瞬間に玄関のドアが開いた。
控えめな足音が近づき廊下の先から顔を覗かせたのはビニール袋を持った翔くんで…
「あ、起きたんだ。おはよう。調子はどう？」
そのまま私のいるベッドに近づき、ほんのりタバコの香りを纏ったままおでこに手のひらが乗せられた。
「うん。熱は大丈夫っぽいね。でも念のため、今日は安静にしとこう。」
買ってきた荷物を冷蔵庫にしまうためか、踵を返した翔くんの手首を咄嗟に掴んだ。
「ん？どうしたの？」
優しく問いかけられても心のモヤモヤは消えない。
「Aちゃん？」
「…。」
起きた時にそばにいて欲しかったなんて…
寂しかったなんて…
そんな子供じみた我儘は言えないから、首を横に振り手を離した。
どこか私の様子がおかしいと悟ったのか、俯く私を覗き込んだおっきな目。
「…そんな顔されたら…寂しかった…なんて俺自惚れちゃうよ？」
『そんなわけないか…ははは』と笑って私の頭を撫でた。
そんなわけあるよ？
あるんだよ。
こういう瞬間に私は自分で思ってるよりもずっとこの人が好きなんだって…
そう実感して胸がキュッと痛くなるの…。
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キミ(プロフ) - 糖度マックス！！こんなに甘やかされてみたいものです！ (2019年9月18日 23時) (
レス) id: 744bc54dd4 (このIDを非表示/違反報告)
しょうくん(プロフ) - 朝から幸せでデレデレなお二人(//∇//)ありがとう。もっと甘々糖度上げてもいいですよ(^^)翔さんの幸せな日が続きますように。また更新楽しみに待ってます(^ ^) (2019年9月18日 8時) (レス) id: 490943dac7 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - おはよぉーございます。ウザい翔くん大歓迎！もっともっとウザくても良いかな(笑)続きが楽しみです♪ (2019年9月18日 7時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
しおなな(プロフ) - あゆママさん» 私も久々にここまで甘いカップルを書きましたよ（笑)やっぱり私はこういうのを書いてる方が性に合ってます。 (2019年9月18日 7時) (レス) id: b0600f2388 (このIDを非表示/違反報告)
しおなな(プロフ) - Fu--chanさん» それはもうすっごい濃いエスプレッソを飲みたくなるくらいの甘さだと思いますよ（笑)幸せそうでなによりです。 (2019年9月18日 7時) (レス) id: b0600f2388 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しおなな
| 作成日時：2019年3月4日 19時
