第3話 ページ4
鏡夜「うちの部は各自の特性を生かし、お客様のニーズに応えるのが方針でね。ちなみに、環がうちのナンバーワン、キングだ。指名率7割だよ。」
ハルヒ「世も末ですね。」
鏡夜「ところで、借金800万円の君は、とりあえず卒業するまでは、この部の犬…は、失礼、雑業係だ。逃げるのが自由だが、我が家には有能なプライベート・ポリスがざっと100人揃っていてね。君、パスポート持ってる?」
鏡夜は、ニコッと笑った。
ハルヒ「はあ?」
環「そうよ、しっかり働いて、ダサ岡(おか)君。そんなダサダサじゃ、女の子にモテないぞ〜!」
ハルヒ「基本的にそういうの興味ないんです。」
環「何を言う、大切なことだぞ、いい男、女を喜ばせることが、全ては…」
ハルヒ「どうでもよくないですか。男とか女とか外見とか、人間大切のが中身でしょう。何でこんな部があるのかさっぱりだ。」
環「残酷なものだよね。神は時として器も中身も完璧な人間を作り出してしまう。」
ハルヒ「はあ?」
環「君がそうして自分を慰めたい気持ちは分かるさ。
そうしなきゃ生きていけないもんね。
だがよく考えてみたまえ。
美術館に美術品があるのは何のためだ?
そう、美しいものを見せびらかすのは、美しく生まれたものの義務だ!!
そのため美に飢えてる人々のためにこの部を立ち上げ、日夜努力を惜しまず、美を追求している!!
君の容貌では不必要な技術だが、せっかくだから、この俺の華麗な技の一部を教えてやろう。
グラスを置くときは、必ず小指でワンクッション入れてから置くこと。
大きい音がしにくいし、置き位置も見つかりやすい。
その方が品良く見える。
いい男は下品な音など立てぬもの。
そしてここ一番の時には…下からのアングルが効果的だ。」
環の長い話の途中、ハルヒ君は何かを考えていた。
そして…
ハルヒ「あ、そっか!」
環「ドキッとしたかにゃ?」
ハルヒ「ウザい!」
環にズバッと言った。
環「…」
案の定、環は落ち込む。
ハルヒ「あの、環先輩?」
光・馨「はははっ!やっぱりお前勇者だな。」
ハルヒ「面倒な人だな。すみません、本当は少しドキッとしました。」
環「そうかそうか、では更の技も教えてやろう。」
環は、キラッと笑った。
ハルヒ「立ち直り早…」
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黒兎@文ストマジ神。 - 面白い。なんでもっと評価上がらないのっ!このなに面白いってのに。作者さんこの作品を作っていただき有り難う御ございます!ヾ(@⌒ー⌒@)ノ (2018年8月13日 9時) (レス) id: b4078055ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:苺の花 | 作成日時:2018年6月10日 11時