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第22話 ページ23

京太「お前の本当にしたいことは何?
旦那様の跡取りになること?
それとも、今は亡き奥様の夢を追うこと?」

A「俺は…」

京太「お前の中で、もう答えは決まってるんじゃないか?」

A「…」

京太「…」

A「キョウ…」

キョウは、そっと俺の頭を撫でて、部屋を出て行った。


次の日、俺は荷物を纏めて、空港にいた。

星矢「そろそろ行くぞ。」

A「うん。」

立ち上がり、ゲートに向かった。

「A!」

声がして、振り向くと

A「環…ハルヒ達も…」

環達が、息を切らして立っていた。

A「なんで…」

環「京太さんが、昨日俺に知らせてくれたんだ。
明日、Aが日本を立つって。」

ハルヒ「本当に行くんですか?」

A「…」

星矢「A、何をして…君達は…」

父さんが、環達を見る。

環「東雲さん、お願いします!
Aの話を聞いてあげてください!」

光「A先輩は、本当はやりたいことがあるんです!」

馨「お願いします!」

みんなが、父さんに頭を下げる。

京太「旦那様、私からもお願いします。
Aの目を…顔を…心を…見てください。」

どこからかキョウもやって来て、頭を下げる。

A「みんな…キョウ…」

俺は、父さんの方を向いた。

A「父さん…やっぱり俺…跡取りにはなれない。」

星矢「…」

A「俺、ギタリストになりたい。
母さんの…夢を追いたいんだ。
桜蘭にも戻りたい。環達と一緒にいたいんだ。
お願い、父さん…」

俺は、父さんに頭を下げた。

しばらく黙っていた父さんが、ふと俺の頭を撫でた。

A「父さん…?」

星矢「やっと、言ってくれたな。
俺はな、母さんのことがあって、お前に冷たく接してきた。
でも、本当はお前の言葉を待ってたんだ。」

A「俺の…言葉…」

星矢「あぁ。今日、やっとお前の言葉が聞けた。
それだけで充分だよ。
さ、行け。お前の道は、あっちだろ?」

父さんは、優しい顔で、環達を見た。

A「父…さんっ!ありがとう…!」

俺は、涙を流し、環達のところへ走った。

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設定タグ:桜蘭高校ホスト部 , 男主   
作品ジャンル:アニメ
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黒兎@文ストマジ神。 - 面白い。なんでもっと評価上がらないのっ!このなに面白いってのに。作者さんこの作品を作っていただき有り難う御ございます!ヾ(@⌒ー⌒@)ノ (2018年8月13日 9時) (レス) id: b4078055ec (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:苺の花 | 作成日時:2018年6月10日 11時

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