導かれる日 -4月9日 月- �� ページ5
うしろから、けたましく警報音が聞こえた。
司｢!?｣
アタリ｢やべ、見つかった!!｣
どうするか、考える暇もなかった。とりあえず逃げることにした。というか、それしかできなかった。
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司｢はぁ…はぁ…!!｣
アタリ｢おい、大丈夫か？｣
司｢あ、あぁ…｣
なんだここは？夢か？夢なのか？
とりあえず俺たちは、たまたま見つけた物陰に隠れた。そうすれば撒けると思ったからだ。
司｢ふっ！｣
アタリ｢よっと!!｣
だが、そこでまた驚いた。
???｢きゃっ！｣
先約がいた。
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アタリ｢うぉ!?だ、誰だお前!!｣
アタリが叫んだ。小声で。
???｢私はリリカ！魔法少女リリカっていうの！よろしくね！｣
……。
アタリ｢は？｣
リリカ｢…冷たい反応だね。魔法少女とか、信じてないでしょ｣
聞かれて、司は言った。
司｢魔法少女って何？｣
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魔法少女の説明シーンは省くとして、リリカは他にも色々と説明してくれた。
リリカ｢ここはね、プリズンっていうの｣
司｢プリズンって…監獄？｣
リリカ｢そう。誰かが誰かを閉じ込める場所。酷い時は、そうして危害を加える場所。ここはね、現実の人間の認知の世界なの｣
アタリ｢は？認知｣
リリカ｢AさんがBさんをどう思っているのか…プリズンはその中でも、危害を加える認知なの｣
司｢危害？｣
リリカ｢プリズンができる人は、現実世界でもプリズンの囚人に危害を加えてることが多いの。いじめとか悪口とかね｣
アタリ｢は!?じゃあこのプリズンがあるってことは…｣
リリカ｢ここの看守長は、囚人に対し何らかの危害を加えてるって言うことになるの｣
司｢囚人？｣
リリカ｢被害者のことを私はそう呼んでるの。監獄の囚人そのものが被害者だから。一人のときが多いけれど、看守長によっては複数人いるの。それも、看守長が現実世界でどんな人かによって変わるの。要するにどれだけの数の人間に危害を加えたかってこと。分かった？｣
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作者名：誰かのヒーロー。 | 作成日時：2019年9月17日 0時
