鋏がにじゅう。 ページ24
リ「……大きな子どもみてぇだな…」
『もう二十歳過ぎてるから大人だっての』
リ「そうかそうか…俺から見れば、子どもみたいなものだがな…」
『五月蝿い……腐らせるよ?』
リ「はいはい、悪かった悪かった…」
ひとしきり泣いた後、私はリゾットの胸から顔を上げた。
あぁ、大切なスーツをべたべたにしてしまったな…と私は思った。
リゾットは未だに私を子ども扱いする。
私はそれが嫌なのだが、なんとなくリゾットだから許せている気がする。
この感情はなんというのだろう。
リゾットの腕の中は温かくて、人をコロしている手とは思えなかった。
『…ねぇリゾット、明日ジャッカのところでれったの服作ってもらってくる…』
リ「それは助かるな……気をつけて行ってこいよ」
『あぁ…ふぁぁ、なんか眠たくなってきたな…そろそろ寝ようかな……』
リ「あぁ…今日はゆっくり寝ろ…」
『久しぶりに…安眠できる気がする』
任務当日までの夜、私は眠れない夜が続く。
頭の中で色々考えてしまうからだ。
しばらく任務はなさそうなので、今日はぐっすり眠れなそうだ。
『じゃあ、おやすみ。あんたもゆっくり休めよ…………』
リ「あぁ……」
おもむろに立ち上がろうとしたらリゾットに腕を掴まれ、引っ張られた。
逆らえない私は、そのまま重力が働くままにリゾットの方に倒れそうになった。
……チュッ……
私とリゾットの唇が軽く触れた。
……突然の事過ぎて、脳が今起こった事に追いつかない。
呆然としていると、リゾットがニッと笑った。
(……え?え??!)
25人がお気に入り
「オリジナル」関連の作品
この作品が参加のイベント ( イベント作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
めだま(プロフ) - 宇都宮白夜さん» うひゃぁありがとうございます!!!高校が通信制でして、結構暇してるんですよ……笑トリップ物ほぼ初めて書くのでたぶんめちゃくちゃですが、また読んでください(*´∇`) (2019年11月12日 16時) (レス) id: 7de534ab81 (このIDを非表示/違反報告)
宇都宮白夜(プロフ) - お久しぶりです!最近凄いはまりました!(笑)更新がいつも速くて凄いと思います!今度トリップ物もやるんですね!お揃いですね(笑)頑張ってください!!応援してます! (2019年11月12日 13時) (レス) id: 5cdf8a1e1f (このIDを非表示/違反報告)
めだま(プロフ) - 宇都宮白夜さん» そんな面白いだなんて……!オリキャラ出しすぎて、原作者様に申し訳ないぐらいなんですけどね…笑ありがとうございます!! (2019年10月21日 7時) (レス) id: 7de534ab81 (このIDを非表示/違反報告)
宇都宮白夜(プロフ) - 初コメ失礼します!!ストーリー面白いですねー!私も暗殺チームの小説書いてるんですが、オリキャラの設定をこんなに細くできるって尊敬します……!これからも頑張ってください!更新楽しみにしてます! (2019年10月20日 23時) (レス) id: 9dd7ab0bcd (このIDを非表示/違反報告)
めだま(プロフ) - 翠木さん» ありがとうございます!!頑張って投稿します!笑 (2019年10月19日 17時) (レス) id: 7de534ab81 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:めだま | 作成日時:2019年10月17日 10時