【あんスタ】高峯の姉、実は.........

実は...8話目 ページ10

俺は呆気にとられている


だって、だって！
あんなにキラキラ笑って歌いながら踊っているA姉さんを見たことが無い...。


過去を振り返ってもあんなに楽しそうに笑う姉さんは大きいゆるキャラに顔を埋(うず)めてふにゃあんと笑った顔しかない

いつもはだるだる〜
ねむい〜
翠癒しをくれぇ〜
なんていうあの姉さんが...！


アイドルの顔をしているなんて知らなかった...。
なんだか、姉さんが遠い存在になった気がして欝になった......。


｢〜〜〜♪
っとどうだ！
これが流星隊というユニットだ！
改めてよろしくな！｣

｢っ〜〜〜！！
す、すごいっス！！
かっこいいっス！！
翠くんのお姉さんもすごいっスね！！｣

｢せ、拙者も感動したでごさる〜〜！
かっこよかったでござる！！｣


2人がキラキラした目で見ている
俺も姉さんがいなければ素直に凄いなって思えるのに...。

俺、こんなユニットに入らなきゃ行けないの？
やだ、やる気ないのに
体動かしたくない...。


俺が体育座りで縮(ちぢ)こまっていると
姉さんが俺の所に来た


｢いきなりでビックリしたでしょ？
ごめんね...。
これがここの学院での私なんだ。
もちろん家での私も変わらないよ。｣


俺は謝られたくて小さくなっているんじゃない
ただ、呆然とこのちんちくりんなユニットに、
守沢先輩がいるこのユニットに入らなければ行けない状況にした俺の弱さを痛感しているであって
決してA姉さんのせいじゃない...。


｢あと、歓迎会が終わったら一緒に帰ろう。
ちゃんと話さなければいけないことがあるから...
帰り道一緒なんだから、ね...♪｣


なんて、茶目っ気たっぷりにウインクした姉さんは弟の俺でも可愛いなと思ってしまった...。


俺は無言で頷いた

実は...9話目→←実は...7話目

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す