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∬014 ページ15

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そんな二人の仲睦まじさにディオは――

(Aの関心はこのディオではなくジョジョのほうに向いている!

それもそのはず……Aは出会ったばかりのおれよりも 幼馴染のヤツのほうに気を許しているのだからな。

……すると ジョジョがいるとき、こいつには近づきにくいな……

いやッ! あえて正々堂々と近づこう!

あえてAの前で『ジョジョ』と『おれ』とを比べさせ、いずれはあの女の方から このディオを選ぶように仕向けるッ!)











――コヴェント・ガーデン劇場内。


見上げれば荘厳な天井、赤い客席は高々と四階まで続いている。

観客たちのスーツの川に身を任せながら、ジョースター一行は二階席へと向かった。


ベロア素材のシート――まず、ジョースター卿が端に座り、その隣にAが座った。


彼女とセットのように座るジョナサン。


Aの両サイドがジョースター卿とジョナサンで埋まってしまった。


ディオは一旦ジョナサンの隣に座る。


「私、『魔笛』を見るのはこれで二回目! 夜の女王の歌声ったら、鈴を転がすように高くって上品なのよ」


ジョナサンのほうを見て得意げに。

すかさず、ディオはジョナサンの間から身を乗り出した。


「君、このオペラの内容を覚えてるのかい?」


「ええ、もちろんよ。」


「へえ……実は ぼくはオペラがどんなものか知らないんだ。よかったら楽しみ方を教えて欲しいな」


Aは気前よく「いいわよ!」と返事した。


「というわけでジョジョ、ぼくと席を交換してくれるかい?」


「えっ! う、うん」


ジョナサンは立ち上がり、彼に席を譲った。


Aの隣には――『ディオ』!


「ありがとう ジョジョ」


ディオは唇の両端をわずかに上げた。




――(本当はオペラがどんなものかなんて知っている。本で読んだことがあるからな)













ホール全体が薄暗くなり、幕が上がる――Aはオペラがわからないというディオに、登場人物の説明をしてあげた。


内緒話をするみたいに、ひそひそ声がお互いの耳元と耳元を行き来する。


ディオがAへ言葉を返すとき、彼の唇から発せられる温かい息――丁寧にAの耳たぶにかかる。


12〜13歳の少年にしては艶っぽい――Aは 自分の耳たぶにディオの唇が触れてしまいそうでドキドキした。





一方ジョナサンは――コソコソしている二人が気になって劇に集中できなかった。





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推しの命は私の命 - ジョナサン空気( ゚இωஇ゚) (10月15日 15時) (レス) @page43 id: 0046fb2d1c (このIDを非表示/違反報告)
油電(プロフ) - 黒猫歳花さん» コメありがとうございます…!そう言っていただけて嬉しいです(*´ω`)これからも、胸に刺さるキュンキュンを目指しながらお送りしますッ (2018年5月4日 23時) (レス) id: 95fd139937 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫歳花(プロフ) - はじめまして、この作品を読んでいるとディオにキュンとしっぱなしで楽しいです!これからも頑張ってください(*^▽^*) (2018年5月4日 20時) (レス) id: ae43b29bb1 (このIDを非表示/違反報告)
油電(プロフ) - おバカな傀夢さん» ありがとうございます笑 ディオのキャラが崩壊していないか不安でもあります(汗)お話も中盤にさしかかって参りました…! 引き続きよろしくお願いします(*^-^*) (2018年5月4日 12時) (レス) id: 95fd139937 (このIDを非表示/違反報告)
おバカな傀夢(プロフ) - おおっ!?やっと…やっと気が付いたかッ!ディオ〜!!大好きだ〜!!油電様も大好きです笑 (2018年5月3日 22時) (レス) id: 5ff30031ff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:油電 | 作成日時:2018年4月1日 21時

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