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3話 ページ4

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「ンなに驚くことかよ」




「お、驚くよ!気づかれたくないことをしている時だからこそ
めちゃめちゃ驚く。あー心臓出るかと思った」


気づかれたくないことねェ、と彼の視線は私の指へ。


あ、しまった。



「指、見せてみろ」



彼はそう言うと草履を脱ぎ、ゆっくり近づきながら
手を差し出してきた。


「だ、大丈夫だって…」

「見せろ」




ティッシュを押さえていた私の手を離し、
血が止まった指を見る。



「…その、衣装作ってたら…、刺しちゃって…」

「傷口は水で洗ったのか」





まだ、と首を振るとそのまま腕を引かれ
座布団の上に座らせられる。



「待ってろ」



水を持ってくる、と部屋から出て行った。



「わざわざいいのに…」

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作者名:高海 | 作成日時:2018年9月18日 18時

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