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16話 ページ17

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「あれ、武市さんも行くの?」






「えぇ、少し用がありましてね」





私の問いに答えながら、眺めていた地図をしまい
風呂敷を持つ武市さん。




なんか…画になっているような……。






あ、そういえばここに来たのは武市さんが
用事があるからってまた子ちゃんが言ってたっけ。






「さっさと行くぞ」



「はぁーい」







気をつけて、とみんなに言われながら
晋助に続いて船を降りる。





ジャリ、と音がして鼓動が高鳴る。





私、今…江戸の地面に立っている……ッ。







「置いてくぞ」




気づけば晋助は少し先にいた。







…万斉に煙管を取られてから、少しイライラしてるようだ。








「待って待って、置いてかないでー」






小走りに傍まで行く。




置いてくぞとか言いながら待ってくれてる晋助は
本当に優しい。

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作者名:高海 | 作成日時:2018年9月18日 18時

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