11話 ページ12
.
おでこ事件(笑)が起きてから2日。
今日も変わらず衣装を作り続ける私。
あれから晋助とは、顔は合わせるものの
忙しいのか挨拶程度しか話していない。
それに今日はまだ会っていない。
…まあ、顔を見るたびに心臓跳ね上がるから
これが良いのかもしれないけど。
外出作戦も全然浮かばない。
…まあ、土壇場で思いつくかもしれないけど。
…
「だぁぁぁーーー!!!」
衣装を放り投げごろごろ転がる。
何でこんなにモヤモヤするんだろう。
原因不明のモヤモヤが頭の中を占める。
抱きしめられることは過去にもたくさんあった。
でも、そのときの気持ちと今の気持ちは何か違う。
思い出すたび、顔が赤くなるし胸の奥がキュッて締まる。
初めてされたこと、だからかな…。
いや、きっとこのモヤモヤは未だに外出許可を
出してくれない晋助への不満なんだ。
明日もこの気持ちが続くなら、…やるしかない。
2人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:高海 | 作成日時:2018年9月18日 18時