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10話 ページ11
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パタン、と襖が閉まる音がした。
そっと目を開けると晋助はいなかった。
少女漫画であるパターン。
寝ているようで実は起きている。
晋助が入ってきたから咄嗟に寝たフリしてたけど、
…おでこにちゅーって…。
額に両手を当てる。
顔がジワジワ熱くなるのを感じる。
晋助は私が起きていたことを気づいていただろうか。
後ろから来る敵を見ずに刀で串刺しにするほどだから、
気づいていただろう。
だとしても、…恥ずかしい…。
心配てくれているのはわかる。
私をここまで育ててくれた晋助には感謝してもしきれない。
父親のような存在なのに、何か変にふわふわした気持ちで。
こんなこと、私にしかしないのかって呟いたり。
あ、でも別に外出を諦めたわけじゃないからね。
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作者名:高海 | 作成日時:2018年9月18日 18時